6月8日と10日、武蔵野の森総合スポーツプラザにて、車いすバスケットボール女子日本代表国際強化試合「日本生命 WOMENS’ CHALLENGE MATCH 日本対オーストラリア」が開催された。結果は、日本代表が1日目を56-42、2日目を51-39で制し2連勝を果たした。
パラリンピックの常連であるオーストラリアに2連勝を収めたことついて、岩佐義明ヘッドコーチは「向こうはエースが来てないというのもあるし、まだトレーニング中ということだが、それでも(日本は)あまり勝ったことがないので、どんな相手でも勝てたというのは選手たちにとっては大きい」と素直に勝利の喜びを語った。
勝利の要因としては「網本(麻里)と(北田)千尋のスピードがずば抜けていた」と分析。「相手が2センターで来たときは、高さで負けるかもしれないけどスピードでは負けないというバスケをしようと思っていた。最初1センターで来たので正直ちょっと戸惑ったが、2センターになった時はやはりチャンス。(点差が)バーッと離れますよね。あれは間違いなくうちのスピードの差だと思う」と試合を振り返った。
この2試合は2020年のパラリンピックと同会場で行われたこともあり、得たことも多い。「もっとやりたいですね、こういうところで。何回も言いますけど、本当に女子のチームっていうのは経験不足なんですよ。北京以降、ロンドン、リオは出ていませんし、世界選手権も出ていません。やはり出場できないというのは大きいですね。経験値というのは一番大きい」と強調した。さらに「本当に携わっている方皆さんに協力をいただいていますので感謝しています。何不自由なくやらせてもらっています」と周りへの感謝の言葉があふれた。
2年目を終えたBリーグ、9日に開幕した3x3に引けを取らないほど、観た者を釘付けにする“車いすバスケット”。その最大の魅力を岩佐HCはこう断言する。
「本当にもう、このスピードというのはみんなに見せたいくらい。ただのスピードだけじゃなく、パススピード、シュートスピード、そういうのも皆さんに見てもらいたいと思いますね」