JBAから1年間出場権はく奪を受けた4名…各所属クラブが処分、選手のコメントを発表

永吉佑也、橋本拓哉、佐藤卓磨、今村佳太へ各クラブが処分内容を発表した[写真]=Getty Images

 8月29日、「第18回アジア競技大会(夏季大会)」期間中に不祥事を起こし日本バスケットボール協会(JBA)から1年間の公式戦出場停止処分を科された永吉佑也京都ハンナリーズ)、橋本拓哉大阪エヴェッサ)、佐藤卓磨滋賀レイクスターズ)、今村佳太(新潟アルビレックス)の4選手。同日、これを受け各所属クラブが改めて選手への処分を発表した。

 現在27歳の永吉はB1リーグ最低年俸である300万円を日割りした金額への減俸、社会奉仕活動への無期限従事となった。また、他の3名も「社会奉仕活動への従事」の処分を受け、佐藤と橋本は「教育研修の実施」と減俸、今村は「本人からの申し出があり、報酬を自主返納する」とクラブから発表された。

 なお、各選手はクラブの公式HPをとおしてコメントを発表している。

 詳細は以下のとおり。

永吉佑也京都ハンナリーズ
【処分内容】
・出場停止期間中の減俸
出場停止期間中の報酬は、B1リーグ最低年俸(300万円)を日割りした金額とする

・社会奉仕活動への無期限従事
具体的な内容については今後、関係各所と調整のうえ従事する

【コメント】
「この度は私の軽率な行動により、日本オリンピック委員会、日本バスケットボール協会をはじめ、京都ハンナリーズに関わる全ての皆様、そしてスポンサー様やファンの方々にご迷惑を掛けしてしまい本当に申し訳ありませんでした。今回の処分を厳粛に受け止めております。これからは、プロバスケットボール選手の前に一社会人として償っていくとともに、自分自身が誰によって支えられているかを改めて見つめ直し、今後の行動によって反省を現していく所存です。この度は大変申し訳ありませんでした」

橋本拓哉大阪エヴェッサ
【処分内容】
・教育研修の実施
・社会奉仕活動への従事
・報酬の減俸

【コメント】
「この度は、私の責任感と思慮に欠けた不適切な行動により、日本オリンピック委員会の皆さま、アジア大会の選手団の皆さま、日本バスケットボール協会の皆さまをはじめ、Bリーグの皆さま、ご支援ご声援いただいているパートナー企業の皆さま、ファン・ブースターの皆さま、所属している大阪エヴェッサの関係者の皆さまにご迷惑をおかけし、本当に申し訳ございませんでした。日本を代表してプレーさせていただいていることに対しての私自身の認識の甘さと愚かさを深く反省し、私にさせていただけること、できることを全うしていきます。この度は本当に申し訳ございませんでした」

佐藤卓磨滋賀レイクスターズ)
【処分内容】
・教育研修の実施
・社会奉仕活動への従事
・公式試合への出場権はく奪期間中の減俸

【コメント(直筆)】
「この度は、アジア競技大会での私の軽率で愚かな行動により、滋賀レイクスターズのファンの皆様、スポンサーの皆様、応援ご協力頂いている関係者の皆様に多大なるご迷惑をおかけし、心からお詫び申し上げます。日本の国旗という重みあるものを背負いながら、私の愚行により、滋賀レイクスターズ、日本のバスケットボール、Bリーグ全体のイメージダウンに繋がり、全ての方々の期待を裏切りました。深く反省しております。今後は、本日、発表された裁定委員会からの処分と滋賀レイクスターズからの処分を真摯に受け止め、社会奉仕活動に取り組みます。こういった不祥事を二度と起こさぬよう、日頃から叱咤激励してくださる方々に対しての感謝の気持ちをわすれぬように致します。また、社会人としての言動や振る舞いに気をつけ、二度とこのような事がないよう、信頼回復に向けて精進して参ります。この度は私の不心得から皆様に対し、多大なご迷惑をおかけしました事を心よりお詫び申し上げます」

今村佳太(新潟アルビレックス)
【処分内容】
・無期限の社会奉仕活動への従事(具体的な内容については今後、関係各所と調整させていただきます)

※本人からの申し出があり、報酬を自主返納することも併せてご報告申し上げます。

【コメント】
「この度は私の軽率な行動により、また、日本を代表して、日の丸を背負ってプレーさせていただいている事に対する責任感のなさにより、このような不祥事を起こしてしまい、本当に申し訳ございませんでした。 そして、日本オリンピック委員会の関係者の皆様、日本バスケットボール協会の関係者の皆様、私が所属している新潟アルビレックスBBの関係者の皆様、ブースターの皆様、ファンの皆様、アジア競技大会で戦っている選手団の皆様、また、指導者の皆様、友人、家族、私が関わらせていただいた全ての皆様のご期待を裏切る行為をしてしまいました。 今回の不祥事は、日本代表に対する、自分自身の考えの甘さ、驕り、自惚れがあったからこそ、不適切な行動に繋がってしまったのだと思います。そのような自分の愚かさをもう一度見つめ直し、誠心誠意自分と向き合い、過ちを謝罪し続けることが今の私にできることだと思っています。 この度は本当に申し訳ございませんでした」

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