2018.08.23
日本オリンピック委員会(JOC)から、インドネシアでの「第18回アジア競技大会(夏季大会)」に参加している男子日本代表チームの4選手、永吉佑也(京都ハンナリーズ)、橋本拓哉(大阪エヴェッサ)、佐藤卓磨(滋賀レイクスターズ)、今村佳太(新潟アルビレックスBB)の日本代表選手資格をはく奪され、帰国処分となった事態を受け、日本バスケットボール協会(JBA)で都内で緊急の謝罪会見を行った。
会見は当該選手の帰国を待ち、さらに事情聴取を行ってからということもあり、異例とも言える午後8時という遅い時間にスタートとなった。冒頭、三屋裕子JBA会長、東野智弥技術委員長が謝罪。「4名の選手の大変軽率で思慮に欠ける行動により、多くの皆さま、バスケットボールを支えていただいている皆さまにご迷惑をかけたことを、心からお詫び申し上げます」と三屋会長が大きく頭を下げた。「まずは事実を正確にお伝えすることを優先させたいと思います。言い訳のできないことなので、選手たちをここに登壇させます。選手はここから長い制裁を受けることになりますが、JBAとしてはサポートし、より良いバスケ界、もっと愛していただけるバスケットボール界にしていくため、これからどうするかも含めて話をさせたい」と話し、その後、4名の選手が壇上に上がった。
最初にマイクを持った永吉は、「この度は私たちの軽率な行動により、JOC、JBA、京都ハンナリーズを支えていただいている方、バスケを愛する皆さま、アジア大会に参加している選手の皆さま、そしてチームメイトに迷惑をおかけしました。深く反省しております。申し訳ありません」と謝罪と反省の言葉を述べた。その後、質疑応答に入ったが、選手たちが語ったのは、軽率な行動をしてしまったことへの悔恨の言葉だった。
JBAとして今後の処分に関して三屋会長は、「第三者による裁定委員会を設置し、速やかに対応したい」。弁護士3名で構成される裁定委員会では選手への事情聴取を改めて行い、委員会からの答申を理事会にはかり、正式に処分が決定することになるが、「早い段階で結果が出るように裁定委員会にはお願いしたい」と三屋会長は沈痛な面持ちで語った。
1時間30分にも及ぶ長時間に及んだ会見の最後、三屋会長は「自分の力で立ち直るきっかけを作らせたくて、この記者会見に登壇させた。しかし、彼らのバスケ人生をつぶすわけにはいかない。再生プランも考えていなければいけないと思っている」と今後の対応に関しても言及。また、代表チームの規律についてもJBAとして改めて正していきたいと語気を強めた。
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