新加入選手の活躍があれば、激しい点の取り合いも予想できる全勝同士の対決

琉球ゴールデンキングスvs名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(@沖縄市体育館)
第1戦:10月12日19時35分~、第2戦:10月13日15時25分~

 開幕節をともに連勝で飾った同じ西地区の琉球ゴールデンキングス名古屋ダイヤモンドドルフィンズが激突する。この2クラブ、実は開幕前にマカオで行われたテリフィック12の準決勝で顔を合わせていた。そのときは琉球が66-48で勝利しているが、50点以下に抑えた琉球のディフェンスは評価できるものの、「まだまだチームとして課題は多い」と、琉球の佐々宜央ヘッドコーチは反省しきりだった。

 マカオでの対戦から約3週間が過ぎたが、開幕節を見る限りそれぞれの完成度は確実に上がっていると言えるだろう。琉球は堅固なディフェンスはそのままに、3年ぶりにチームに戻った並里成がアップテンポなバスケを演出。Bリーズ随一とも言える“ファンタジスタ”ぶりを存分に発揮させ、昨シーズンにはあまり見られなかった速攻での得点をアシストしている。

 一方、名古屋Dは、就任2シーズン目を迎えた梶山信吾HCが掲げる速い展開のバスケがチームに浸透してきていると言えるだろう。開幕節のシーホース三河戦では、ディフェンスの強さではリーグトップクラスの三河を向こうに回して、初戦は80点、さらに2戦目で96点をたたきだすなど爆発力の高いオフェンスを披露した。

 過去2シーズンの対戦を振り返れば、琉球の堅いディフェンスを名古屋Ⅾがどう崩すかが試合のポイントと言える。ただ、琉球はオフェンスにおける武器を手に入れており、裏を返せば激しい点の取り合いも予想される。

 そして、さらに注目したいのが両チームの新加入選手のパフォーマンスだ。琉球は先にあげた並里だけでなく、三河から移籍の橋本竜馬がスタートでもベンチからでもどちらからでも行けるようにスタンバイしている。加えて、新加入の外国籍選手、ジェフ・エアーズジョシュ・スコットはBリーグで活躍した実績があるだけでなく、フォア・ザ・チームに徹する選手ということもあり、チームの大きな武器になることに疑い余地はない。

 名古屋Ⅾの新加入で注目は何と言っても、マーキース・カミングスだ。三河戦では2試合で51得点をゲット。運動能力が高く、外角から狙うドライブや3ポイントでディフェンス網を切り裂くことができる。名古屋Ⅾのエース、ジャスティン・バーレルとのコンビネーションプレーも楽しみであり、琉球にとっては脅威の的と言えるだろう。

■ロースター
・琉球(ヘッドコーチ:佐々宜央)
石崎巧
橋本竜馬(NEW)
並里成(NEW)
金城茂之
須田侑太郎
ジェフ・エアーズ(NEW)
岸本隆一
寒竹隼人(NEW)
田代直希
アイラ・ブラウン
ジョシュ・スコット(NEW)
古川孝敏

・名古屋D(ヘッドコーチ:梶山信吾)
小林遥太(NEW)
マーキース・カミングス(NEW)
満田丈太郎(NEW)
菊池真人(NEW)
張本天傑
安藤周人
中東泰斗
笠井康平(NEW)
中務敏宏
笹山貴哉
ジャスティン・バーレル
クレイグ・ブラッキンズ

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