2018.10.07
琉球のスタート5は並里成、ジェフ・エアーズ、岸本隆一、ジョシュ・スコット、古川孝敏。ティップオフ直後、ペースをつかんだのは琉球だった。並里のジャンプショット、エアーズの3ポイント、さらにスコットがダンクを決め9-4とリードを奪う。対する広州はカイル・フォッグの1対1からゲームをコントロールしようとするが、琉球の須田侑太郎と並里が交互にマッチアップして流れを作らせなかった。
しかし、広州はフォッグの3ポイントや、そのフォッグのスティールから速攻へのアシストが決まり、流れを引き寄せようとする。琉球の佐々宜央ヘッドコーチはすかさずタイムアウトを請求して流れを切ろうとした。それでもフォッグは強引とも思えるドライブでタフショットを決め、さらにはもらったフリースローを沈めて、このクォーターだけで11得点をゲット。琉球に迫った。
しかし、ここで琉球は踏ん張った。同点とされた直後、岸本がこの試合5本目の3ポイントをヒット。さらにスコットがフリースローを得てそれを2本決め、リードを広げることに成功する。疲れからはフォッグのドライブもスピードが落ち、シュートを決めきれなくなっていった。
残り時間が2分を切り、フォッグは最後の力を振り絞ってリングにアタックした。琉球はそれを尻目に、岸本の3ポイントとスコットのゴール下で加点。そのまま広州を振り切り、85-76でゲームセット。琉球がテリフィック12はもちろんのこと、初めて国際大会を制した。
MVPを獲得した3ポイント6本を含む21得点をあげてMVPに輝いた岸本は試合中に起きた裏話を披露。「第4クォーターで相手がゾーンディフェンスを敷いてきた時、自分がポイントガードをしていたのに、うまくゲームコントロールできなかった。次のオフェンスで決めた3ポイントは何とかそのミスを挽回しようと思って打ったもの。もっとしっかりと準備しなければいけない」と反省の弁を口にした。
さらにそのシュートも佐々コーチによると、指示したポイントから打ったものではなかったという。「でもそれでいい。選手がコートで感じてプレーを選択するのが大切なこと。問題ではない」と、佐々HCは手放しに喜んだ。「ただし優勝したとはいえ、まだ完璧ではない。見つかった課題を修正して、開幕に臨みたい」(佐々HC)。
今大会を通して、強固なチームディフェンスを見せてくれた琉球。並里、スコットなどの新戦力が入ったことによるケミストリの構築も進んでいる。3シーズン目のBリーグ、これまで以上に琉球から目を離せなくないそうだ。
文=入江美紀雄
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