名古屋ダイヤモンドドルフィンズを迎え撃つ大阪エヴェッサ、根来新之助の躍進に期待したい

大阪エヴェッサvs名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(@おおきにアリーナ舞洲)
第1戦:10月20日18時05分~、第2戦:10月21日14時05分~

 滋賀レイクスターズとのシーソーゲームを制して3連勝とした大阪エヴェッサは、まだ開幕5試合とはいえ西地区首位に立った。ただし、過去3節はいずれも昨季チャンピオンシップに進出していないチームとの対戦。今節からは昨季CSに進出したチームとの対戦が5節続き、今季の大阪の実力を測る機会となる。

 開幕から好調のファイ・パプ月瑠は、滋賀戦でも16得点15リバウンドの活躍で勝利の立役者となった。5試合すべて2ケタ得点をマークし、1試合平均は15得点。特筆すべきは、開幕戦で3つ犯したものの、その後の4試合はターンオーバーが1つもないこと。開幕早々にエグゼビア・ギブソンが戦線離脱した苦しい台所事情を感じさせない、獅子奮迅の働きを見せている。また、ジョシュ・ハレルソンも5試合すべてで2ケタ得点を挙げ、リバウンドも1試合平均10.8。そしてこちらもやはり開幕戦で1個記録したのみで、4試合連続でターンオーバーがゼロだ。

 今節の相手は名古屋ダイヤモンドドルフィンズ。前節のライジングゼファー福岡戦は試合の出だしでオフェンス力の高さを見せつけた。その原動力は第1クォーターだけで12得点を挙げた安藤周人と、26得点のマーキース・カミングス。そして、開幕から欠場中の笹山貴哉に代わってスターターを務める小林遥太も、目立たないが貢献度は高い。本来はディフェンシブなガードだが、前々節2戦目では11得点9アシストを挙げるなど、オフェンス面でも笹山の穴を補っている。

 シックスマンと見込まれた選手がチームをけん引している両チーム。総合力の底上げという意味でも、他のベンチメンバーにも躍進を期待したい。大阪からは貴重な日本人インサイドプレーヤーの根来新之助、名古屋Dからはチーム最年長で精神的支柱の中務敏宏。彼らはその活躍が自然とチームのムードを高める存在。チーム全体のステップアップに不可欠な2人が、はたしてどのような働きを披露するか。

文=吉川哲彦

■ロースター
・大阪(ヘッドコーチ:穂坂健祐)
今野翔太
長野誠史(NEW)
藤高宗一郎
ファイ・パプ月瑠(NEW)
根来新之助
木下博之
合田怜
ジャマール・ソープ(NEW)
エグゼビア・ギブソン
熊谷尚也
畠山俊樹(NEW)
ジョシュ・ハレルソン(NEW)

・名古屋D(ヘッドコーチ:梶山信吾)
小林遥太(NEW)
マーキース・カミングス(NEW)
満田丈太郎(NEW)
菊池真人(NEW)
張本天傑
安藤周人
中東泰斗
笠井康平(NEW)
中務敏宏
笹山貴哉
ジャスティン・バーレル
クレイグ・ブラッキンズ

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