横浜ビー・コルセアーズはディフェンスで活路を、新潟アルビレックスBBはSFの働きが重要

横浜ビー・コルセアーズvs新潟アルビレックスBB(@横浜国際プール)
10月24日19時05分~

 横浜ビー・コルセアーズがようやくトンネルを抜けだした。ホームアリーナの横浜国際プールで今季初めて開催された滋賀レイクスターズ戦、終始競り合いとなった1戦目で細谷将司が6本の3ポイントを含む22得点、アマンゼ・エゲケゼが21得点の活躍を見せて白星。田渡凌も12得点をマークするなど、ガード陣がチームを引っ張った。一転して2戦目は序盤から劣勢を強いられ、第3クォーター途中には24点差をつけられる。しかし、第4クォーターに猛然と追いあげ、残り49秒にジャボン・マックレアがオフェンスリバウンドを押しこんで同点。さらにマックレアのスティールから川村卓也がこの試合25得点目を決めて大逆転勝利を収めた。滋賀から24個ものターンオーバーを誘発し、第4クォーターで相手を7得点に封じたディフェンスの勝利だ。

 前節に続く横浜国際プールでの一戦は、新潟アルビレックスBBが相手。その新潟、千葉ジェッツとの対戦は2戦とも点の取り合いとなり、ビハインドの状況から1戦目は2点差、2戦目は同点まで食らいつきながらも、最後まで相手の速攻を止めることができなかった。2戦を通じてラモント・ハミルトンのハッスルが目立ったが、それ以上に試合を面白くしたのが柏木真介。特に2戦目では4本の3ポイントをすべて成功させるなど17得点をマークし、往年の輝きを取り戻しつつある様子が窺えた。

 5連敗中はすべて80点を超えていた失点が滋賀戦では2戦とも70点台と、トーマス・ウィスマンヘッドコーチが重視するディフェンス面で成果を出した横浜。オフェンス力のある新潟に対し、ディフェンスで何かを仕掛けると面白い展開になりそうだ。一方の新潟は、実質“オンザコート3”の横浜に対してどのような選手起用を見せるかがポイント。前節2戦目でオンザコート1の時間帯をうまくつないだ鵜澤潤に加え、3番ポジション(スモールフォワード)の池田雄一上江田勇樹渡辺竜之佑の働きが重要になってくるだろう。

文=吉川哲彦

■ロースター
・横浜(ヘッドコーチ:トーマス・ウィスマン)
細谷将司
川村卓也
高島一貴
湊谷安玲久司朱
中村太地(NEW/特別指定選手契約)
橋本尚明(NEW)
アマンゼ・エゲケゼ(NEW)
ハンター・コート(NEW)
ジャボン・マックレア(NEW)
田渡凌
竹田謙
エドワード・モリス(NEW)
チャールズ・ガルシア(NEW)
小原翼(NEW)

・新潟(ヘッドコーチ:庄司和広)
山口祐希(NEW)
柏木真介(NEW)
五十嵐圭
鵜澤潤
石井峻平(NEW)
渡辺竜之佑(NEW)
森井健太
上江田勇樹(NEW)
池田雄一
ラモント・ハミルトン
ダバンテ・ガードナー

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