2018.10.24

新体制のライジングゼファー福岡、ナッシュACのことを知る城宝匡史とピットマンの2人に期待

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

ライジングゼファー福岡vs京都ハンナリーズ(@北九州市総合体育館)
10月24日19時05分~

 開幕7連敗とB1初勝利が遠いライジングゼファー福岡が、早くも河合竜児ヘッドコーチ解任という大きな決断を下した。チームの命運は、B1の舞台を経験しているボブ・ナッシュアソシエイトコーチに委ねられることになる。

 7連敗中とはいえ、前節の秋田ノーザンハピネッツ戦はかすかな光も見えた。7点を先制されながらも同点で試合を折り返し、第3クォーターに一時11点差をつけられても一度はひっくり返した1戦目は、1点リードの残り12秒で逆転を許す惜しい黒星だった。しかし2戦目は第1クォーターで7得点に抑えこまれると、秋田のディフェンスを突破できないまま53得点に沈んだ。ここまで1試合平均得点がリーグで2番目に少なく、その要因となっているのがリーグ最多のターンオーバー。ファウルの多いディフェンス面も含め、B1経験者6人を補強した成果はまだ出ていない。

 京都ハンナリーズは4連勝と波に乗ったかに見えたが、富山グラウジーズ戦は得点力がダウン。1戦目は第1クォーターに26得点を挙げたが、第2クォーターは11得点、第4クォーターは12得点止まり。2戦目も第1クォーターに12得点しか奪えず、富山を勢いづかせてしまった。光明は開幕から欠場が続いていた片岡大晴が戦列に戻ったことと、岸田篤生が2戦とも10分以上の出場時間を与えられ、1戦目では3ポイント3本の9得点と結果も残したことだ。

 新体制で臨む福岡は、城宝匡史が果たすべき役割がより大きくなる。富山グラウジーズ時代にもHCと選手という関係でナッシュACとともに戦い、bjリーグ準優勝という結果も残してきた城宝はそのフィロソフィーを誰よりも知っており、信頼関係も強固。時折大胆な采配も見せるナッシュACのバスケットスタイルを体現できる選手だ。同様にデクスター・ピットマンにとっても、ナッシュACと再びタッグを組むことは奮起の材料になるはずだ。2人がチーム内でどのように存在感を誇示するかという点に注目したい。

文=吉川哲彦

■ロースター
・福岡(ヘッドコーチ:薄井大樹※臨時。試合指揮はアソシエイトコーチのボブ・ナッシュ氏)
遥天翼(NEW)
山下泰弘
小林大祐
薦田拓也
波多野和也(NEW)
エリック・ジェイコブセン
津山尚大(NEW)
青木ブレイク(NEW)
ベンジャミン・ローソン(NEW)
石谷聡
城宝匡史(NEW)
加納誠也
デクスター・ピットマン(NEW)

・京都(ヘッドコーチ:浜口炎)
伊藤達哉
晴山ケビン
綿貫瞬大阪エヴェッサからレンタル移籍継続)
岡田優介
岸田篤生(NEW)
ジュリアン・マブンガ
内海慎吾
頓宮裕人
デイヴィッド・サイモン(NEW)
片岡大晴
近忍(NEW)

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