「川崎・横浜が力を合わせて神奈川バスケを盛り上げる!」。篠山竜青、細谷将司両キャプテンが神奈川ダービーへの思いを語る

神奈川ダービー開催の記者会見には同県出身の篠山竜青と細谷将司が登壇

 10月31日、神奈川県庁(神奈川県横浜市)において「神奈川ダービー」開催記者会見が行われた。3シーズン目を迎えるBリーグにおいて、今シーズンは同じ中地区に所属することになった神奈川県にフランチャイズを置く川崎ブレイブサンダース横浜ビー・コルセアーズ。2020年の東京オリンピック出場を目指す日本代表をはじめ、バスケットボール界全体、Bリーグが進化していく中、それぞれのホームタウンを中心に神奈川県全体のバスケットボールを盛り上げたい、バスケ観戦者・プレーヤーを増やしたいという意図から、2クラブ合同企画が立ち上げられたという。

 元々バスケどころとして知られている神奈川は、日本バスケットボール協会への登録数は個人、チームとも日本一。現日本代表アシスタントコーチの佐古賢一氏、日本人として初めてNBAの公式戦に出場した田臥勇太(栃木ブレックス)の出身地でもある。また、バスケを題材にしたマンガの舞台が神奈川であるものも多い。

 神奈川ダービーの対象試合は12月8日・9日(とどろきアリーナ)、2019年1月23日(横浜国際プール)、3月13日(とどろきアリーナ)、3月30日・31日(横浜国際プール)の6試合だ。これらの試合を対象に観戦スタンプラリーを実施。6試合中3試合のスタンプを集めれば神奈川ダービーオリジナルグッズ(非売品)を、さらに全試合のスタンプを集めると、選手サイン入りグッズや神奈川ダービーオリジナルグッズなどがプレゼントされる。その他、両クラブの選手がプロデュースするグルメの販売、アカデミーチーム(小学生・中学生)によるエキジビションマッチ、そして、井上雄彦氏のイラストを使用した共通ビジュアルを作成し、県内でPRの強化を図ることになった。

井上雄彦氏のイラストが神奈川ダービーのキービジュアルに使用される


 直近である12月8日・9日、とどろきアリーナで行われる神奈川ダービーのイベント情報を合わせて発表された。12月8日には試合前にウインターカップ神奈川県男子代表の桐光学園高校の壮行試合、対日本体育大学柏高校(千葉県代表)戦、同9日には横浜清風高校と法政大学第二高校とのエキジビションマッチが予定されており、県内外の高校生ケイジャーがプロのコートで熱戦を繰り広げる。

 また、神奈川グルメフェアを両日開催。川崎の韓国料理、横浜の中華料理をはじめ、神奈川各地のグルメが集合し、神奈川のクラフトビールや川崎、横浜をイメージしたカクテルも用意されているとのことなので、子供から大人まで十分楽しめる企画がいっぱいだ。

 記者会見には両クラブを代表して、ともに神奈川県にゆかりのある川崎の篠山竜青(横浜市出身)、横浜の細谷将司(二宮町出身)の両キャプテンが登壇、意気込みを語った。

 篠山は「Bリーグ始まって3シーズン目、初年度から神奈川ダービーをしてきたが、盛り上がりを感じている。ただこの2クラブだけでなく、県全体を盛り上げるために、コートの外でも何かしたいという気持ちがあった。横浜とタッグを組むことは楽しみ」とコメント。

 年齢的には篠山の1歳年下になる細谷は「篠山選手は中学時代から神奈川のスーパースターだった。今でも憧れであり、だからこそ倒したい相手、マッチアップは夢のような時間」と、チーム同士の対戦だけでなく、神奈川県出身ゆえの思い入れがあることも明かした。

神奈川県全体の盛り上げに寄与したいと語った両キャプテン


 神奈川県出身といえば、田臥勇太が真っ先に思い浮かべる人も多いはず。神奈川県人として、田臥をどのように見ていたかという質問に対し、「日本人が立てるとは思っていなかったNBAでプレーした田臥さんは、僕にとって仮面ライダーと一緒でヒーローだった」と篠山。細谷は「夢を与えてくれた人。今でも目標であり、目指すべき選手」と、憧れ以上の選手であることを熱く語ってくれた。

 Bリーグが開幕して約1カ月。10月は両クラブにとってなかなか調子が上がらなかったが、「神奈川ダービーは特別。横浜はブースターの一体感すごいし、波に乗られていると一気にやられる怖さある」と篠山は警戒。一方、細谷は「川崎にはこの2シーズン、1回も勝っていないので、ビーコルブースターの皆さんに勝利の喜びをプレゼントしたい。そし川崎のブースターにも刺激を与えたい」と健闘を誓った。

 神奈川ダービーの初戦は12月8日、それまで両クラブがどのようにシーズンを過ごしてくるか。ともに調子を上げて相まみえ、熱戦を期待したい。

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