6連敗中の横浜ビー・コルセアーズ、ディフェンスに難ある相手をどう攻略するか

横浜ビー・コルセアーズvsライジングゼファー福岡(@横浜国際プール)
第1戦:11月17日18時5分、第2戦:11月18日14時5分

 得点源が戦列に戻ったとはいえ、未だリーグで最も得点力の低い大阪エヴェッサにもディフェンスが機能せず、横浜ビー・コルセアーズの連敗は「6」まで伸びた。次節には西地区首位の琉球ゴールデンキングス戦が控えているだけに、今節のライジングゼファー福岡戦は白星を手にしておきたい。

 大阪との1戦目は第1クォーターで8点リードを奪いながら第3クォーターに追いつかれ、第4クォーターに28失点。2戦目も第2クォーターの26失点で主導権を明け渡し、今季2番目に少ない68得点で敗れた。6連敗中はすべての試合でオフェンスが失速するクォーターがあり、現在4試合連続で12得点止まりのクォーターが発生している。開幕から出場12試合すべてで2ケタ得点をマークしていたアマンゼ・エゲケゼが、大阪戦は2戦計10得点。スカウティングされてうまく守られている感もあるが、ここにきてシュートの精度が下がり気味なのは気になるところだ。

 第7節にようやくB1初勝利を挙げ、続く第8節も同じ西地区の首位琉球から白星をもぎ取った福岡だが、東地区首位の栃木ブレックスにはその勢いは通用しなかった。終始リズムをつかめないまま32点差をつけられた1戦目に続き、2戦目も第3クォーターまでに29点ビハインド。第4クォーターで点差を詰めるのが精一杯だった。津山尚大が最近11試合中9試合で2ケタ得点と一皮むけたところを見せているのが明るい材料だ。

 横浜の得点はリーグ7位と決して悪くなく、リーグで4番目にターンオーバーが少ないのも強み。ディフェンスに難のある福岡に対しては、あえて点の取り合いに持ちこむのも手だ。ここ3試合はエドワード・モリスに代えて高島一貴をスターターに戻しているが、ディフェンス面は評価の高い高島もオフェンスではインパクトを残せず、出場時間は3試合とも10分強にとどまっている。リングにアタックする姿勢を強め、福岡のディフェンスをかき回せるか。

文=吉川哲彦

■ロースター
・横浜(ヘッドコーチ:トーマス・ウィスマン)
細谷将司
川村卓也
高島一貴
湊谷安玲久司朱
中村太地
橋本尚明
アマンゼ・エゲケゼ
ハンター・コート
ジャボン・マックレア
田渡凌
竹田謙
エドワード・モリス
プリンス・イベ
小原翼

・福岡(ヘッドコーチ:ボブ・ナッシュ)
遥天翼
山下泰弘
小林大祐
薦田拓也
波多野和也
エリック・ジェイコブセン
津山尚大
青木ブレイク
ベンジャミン・ローソン
石谷聡
城宝匡史
加納誠也
デクスター・ピットマン

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