ディフェンスが必要な場面で「原がトーンをセットしてくれた」と大野HC
5月4日に船橋アリーナで行われた「B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2018-19」セミファイナル初戦。千葉ジェッツは栃木ブレックスに75-67で勝利し、11日に横浜アリーナで行われるファイナル進出へ王手をかけた。
この日の千葉は、ベンチスタートのジョシュ・ダンカンがチームトップの14得点に7リバウンド、田口成浩が3本の3ポイント成功を含む13得点、西村文男も3本の長距離砲を沈めて11得点と、セカンドユニットが活躍。
そして忘れてはならないのが原修太だ。第2クォーター途中にライアン・ロシターからオフェンシブ・ファウルを誘発し、比江島慎とのマッチアップではターンオーバーを誘うなど、ハッスルプレーで奮闘。
この日の原は、21分23秒のプレータイムで4得点2リバウンド1アシスト1ブロックながら、「いい働きをしてくれました。チームにとって、『もう1回ディフェンスをやらなければダメだ』という時に、トーンをセットしてくれたかなと思ってます」と大野篤史ヘッドコーチ(HC)が試合後の会見で評したように、主にディフェンス面における働きが光った。
選手層の厚い千葉では、ウイングのポジションでアキ・チェンバースや石井講祐、田口らとの激しいポジション争いがある。大野HCが「ディフェンスをしっかりやる、というメンタリティーを持った人間をコートに置きたいと思っています」と語ったように、プレータイムを得るにはディフェンス面の貢献度が大きな意味を持つ。
「毎試合毎試合、ディフェンスとリバウンドを意識してコートに立っています」と言う原は、この日のプレーについて「シュートだけで言ったら、あんまり決めることができなかったんですけど、それは体現できたんじゃないかなと思ってます」と自身の持ち味を発揮できたことに手ごたえをつかんでいた。試合中に見せたハッスルプレーについても「ハッスルプレーをすることによって、チームのインテンシティー(激しさ)を上げることができたんじゃないかなと思います」と語っていた。
持ち前の強じんな身体を活かしてディフェンス面で貢献する原は「相手を嫌がらせるということについては自信があります」と言及。そして「フィジカルを押し出して、『相手が嫌がってるな』と感じることができれば、自分の仕事はできていると思っています」と口にした。
5日に行われる栃木とのセミファイナル第2戦を前に、「それを明日(5日)も続けていくことができれば、勝利に貢献できるかなと思っています」と意気込みを語った原。2年連続のファイナル進出へ向けて、第2戦でもコート狭しと暴れ回ってくれることだろう。
文=秋山裕之