2019.05.05
5月4日、「B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2018-19」のセミファイナル第1戦が船橋アリーナにて行われ、千葉ジェッツが栃木ブレックスに75-67で勝利。2季連続のファイナル進出に王手をかけた。
試合後にメディアの取材に応じた大野篤史ヘッドコーチは「本当に紙一重の試合だったと思いますし、どちらも激しさを持ったいいゲームだったと思います」と試合を振り返った。今季レギュラーシーズンの対戦成績は、3勝3敗の五分。今回も激しい試合が繰り広げられたが、その中でも第3クォーターの出来が勝敗を分けた。千葉はこの10分間で19得点を積みあげ、栃木を11得点に抑えこんだ。大野HCは、第3クォーター開始前に「小手先でプレーするなとハードに戦わないといけないということを、もう1度マインドセットして20分ハードに戦おう」と選手に声をかけたという。
大野HCは栃木の強みであるリバウンドを気にかけていたが、試合を終わってみれば、栃木の39本を上回る計49本のリバウンドをマークした。これに対し指揮官は「ボールが落ちるのを待っていたら、ジェフ(ギブス)選手、ライアン(ロシター)選手、竹内(公輔)選手が相当リバウンドが強いので、それを絶対にやらせてはいけないと選手が40分間しっかり戦ってくれたおかげです」と自軍を称えた。「ボールに執着するっていうのは、今週言い続けていたので、それを選手がよくやってくれたと思います」と大野HCが話すように、富樫勇樹や石井講祐など、ビックマン以外の選手も積極的にリバウンドに顔を出した。
「第1クォーター流れをつかまれたかな」と言うように、第1クォーター序盤に最大10点のリードを許した千葉。しかし、指揮官は「やるべきことをしっかりやろう」と選手に声をかけてチームを鼓舞し、10点ビハインドを前半終了時点で35-34と1点のリードに変えた。
「栃木さんが持っているカルチャーだったりが、僕らからしたら怖いところなので、自分たちもそこに対して、しっかりと準備してタフに戦わないといけないってところを強調していた。我慢できなかったらブレックスさんに20点差くらいつけられて負けた試合もありましたし、どれだけ我慢できるかが、栃木さんとやるうえでキーになってきます。逆に栃木さんも僕らのトランジションオフェンスをどうやって止めるかをキーにしていると思うので、お互いが相手の強みを消すためにやった。勇樹に、遠藤(祐亮)選手がついたりだとか、トラップだったりとか。わかってても結構きついディフェンスするので、よく我慢して40分間乗りきったなって思います」
千葉は再び相手の強みを消し、ファイナル進出、そして悲願のリーグ優勝を成し遂げられか。明日の第2戦も激しい戦いが繰り広げられるだろう。
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