2019.05.21
5月4日、船橋アリーナで「B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2018-19」のセミファイナル第1戦が行われ、ホームの千葉ジェッツは栃木ブレックスを75-67で撃破。2戦先勝方式の大事な初戦をものにした。
この試合、勝敗を分けた理由の1つにベンチメンバーの活躍が挙げられる。千葉はジョシュ・ダンカンの14得点を筆頭に、田口成浩が13得点、西村文男が11得点を記録。ディフェンスに目を向ければ、原修太が持ち前のフィジカルを活かして比江島慎に自由を与えなかった。
試合後、「相手チームの流れを作らさず、逆にこっちが我慢し続けてディフェンスを40分間続けられた」と勝因を分析した西村は、いつもどおり第2クォーター開始からコートへ出ると、開始1分26秒に田口の3ポイントをアシスト。同3分22秒にはマイケル・パーカーとのピック&ロールから一瞬の隙を見て長距離砲を突き刺し、この試合初めてのリードを千葉にもたらした。
「シュートタッチは良かった」という西村は、約14分の出場時間ながら4本中3本の3ポイントを含む計11得点2アシストをマーク。効率良く得点を稼いだ西村だが、この日は守備でも魅せた。第4クォーター、自身が2本目の3ポイントを沈めた後の栃木の攻撃。マークについていた田臥勇太のシュートを完璧にブロックして会場を盛りあげ、勝敗がほぼ決した試合終盤には相手の速攻を防ぐスティールを記録。そのボールがエンドラインを割ろうとしたところを、迷わずダイブしてボールを生かそうとした。
どんな時も最高のパフォーマンスを。
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— B.LEAGUE(Bリーグ) (@B_LEAGUE) May 4, 2019
「栃木さんよりボールへの執着心が上だった」
西村の言葉どおり、第3クォーターで栃木の9本に対し16本のリバウンドをもぎ取って引き離した点だけでなく、試合全体を振り返ってみても千葉のボールに対する執着心、がむしゃらさが栃木を上回っていた。これも勝敗を分けた大きなポイントである。
「自分としては通常運転だが、会場の雰囲気やみんなの勝ちたい気持ちに少し押されている部分がある」と、チャンピオンシップに入ってからの気持ちを明かした西村。千葉は富樫勇樹を7得点に抑えられたが、「出たタイミングで求められていることをしっかり遂行しよう」と、常に準備をしているもう1人のポイントガードがしっかりと仕事を果たし、2年連続のファイナル進出に王手をかけた。
文=小沼克年
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