1月13日にさいたまスーパーアリーナで「第94回天皇杯・第85回皇后杯 全日本バスケットボール選手権大会」ファイナルラウンドの男子決勝が行われ、栃木ブレックスと千葉ジェッツが対戦した。
大会初優勝を目指す栃木はジェフ・ギブス、遠藤祐亮、渡邉裕規、鵤誠司、ライアン・ロシターの5人が先発出場。大会2連覇中の千葉は富樫勇樹、マイケル・パーカー、アキ・チェンバース、ギャビン・エドワーズ、石井講祐がスターティングファイブを務めた。
栃木は第1クォーター序盤、遠藤とロシターの3ポイントなどで13-4とリード。リバウンド争いでも相手を上回っていたものの、残り2分47秒から千葉が追いあげる。エドワーズ、チェンバース、ジョシュ・ダンカンの得点があり、17-13で最初の10分間を終えた。
続く第2クォーターはダンカンの連続得点で千葉が一時同点に追いついたが、栃木は開始2分38秒に竹内公輔がオフェンスリバウンドを得点につなげると、同4分17秒からロシター、竹内、鵤、ギブスの連続得点で30-18。終盤は千葉が息を吹き返し、32-26で試合を折り返した。
第3クォーターは千葉がインサイドを中心に攻めこむ。エドワーズ、パーカーが得点を重ね、開始3分55秒の時点で38-38の同点。直後、栃木はディフェンスでリズムをつかむと、同5分3秒にロシターがダンクを叩きこみ、残り2分7秒にダンカンを4ファウルでベンチに追いやる。一進一退の展開が続く中、47-47でこの10分間を終了した。
最終クォーターはロシターの得点でスタートしたが、千葉は直後にエドワーズが3ポイントシュート。さらに、西村文男が2連続得点を挙げてリードを奪うと、同3分13秒に6点差に広げる3ポイントを沈めた。栃木はやはりディフェンス、リバウンドから流れを取り戻し、ロシター、鵤、ギブスの連続得点で残り3分11秒に57-57と同点に追いつく。
すると、同点で迎えた残り42秒に渡邉がアンスポーツマンライク・ファウルを犯し、千葉がフリースロー2本とポゼッションを獲得。チェンバースが1本決めて逆転したものの次の攻撃で得点を奪えず、逆に栃木が同15秒にフリースロー1本を決め、60-60で40分間を終了した。
鵤の3ポイントで始めった延長戦、千葉は開始48秒にダンカンが得点を決め、同1分46秒にエドワーズがバスケットカウント。その後もシーソーゲームが繰り広げられると、残り28秒に千葉が67-68とリードを奪う。再びビハインドを背負った同3秒、富樫が決勝の3ポイントを成功。69-71で千葉が勝利を収め、大会3連覇を成し遂げた。
【試合結果】
栃木ブレックス 69-71 千葉ジェッツ
栃木|17|15|15|13|9|=69
千葉|13|13|21|13|11|=71