「第95回天皇杯 全日本バスケットボール選手権大会」は、1月12日の決勝戦でサンロッカーズ渋谷が川崎ブレイブサンダースを下し、5年ぶり2回目の優勝に輝いた。
前回優勝時にもSR渋谷の一員として天皇杯を制した経験があるのは、34歳の広瀬健太だた一人。その優勝以降、チームは最高でベスト8までしか勝ち上がれていなかった、それでも今大会は「いけるんじゃないかと期待感もありました」(広瀬)と口にしたように、伊佐勉ヘッドコーチ体制のもと大幅に選手も入れ替わり、着実にチームは力をつけていった。その1つの結果が、天皇杯の決勝で実を結んだのだ。
チームだけでなく、広瀬自身も昨年3月31日に左ひざ前十字じん帯断裂の大ケガを負い苦しんだ。しかし天皇杯決勝では、先発として約13分間出場して5得点3アシストをマーク。最終的にチームが5点差で勝利したことを考えると、広瀬の存在は必要不可欠だったと言える。「今季はなかなかチームに貢献できないかなと思っていましたが、ヘッドコーチが辛抱強く使ってくれて、ゲーム感覚も戻せて、少しずつチームにも貢献できました」と指揮官への感謝を語った。
最後に広瀬は、「全員が共通意識を持ってシーズンから戦えているので、チーム全員で今日の喜びを分かち合うことができる優勝だと思います」と、自身2度目の天皇杯制覇の喜びを噛み締めた。