2020.01.12
1月11日に、さいたまスーパーアリーナにて「第95回天皇杯・第86回皇后杯 全日本バスケットボール選手権大会」の準決勝が行われ、サンロッカーズ渋谷が滋賀レイクスターズと対戦。96-69で勝利し、決勝進出を決めた。
試合後にメディアの取材に応じた伊佐勉ヘッドコーチは「前回リーグ戦で滋賀さんにゲームの入りでゲームを決められてしまったので、まずはそこを注意してリベンジしようと。特にスタートで出た関野(剛平)、広瀬(健太)のディフェンスの要の選手たちがやってくれたので、締まったゲームになりました」と試合を振り返った。
伊佐HCが評価した関野と広瀬は、スタッツにこそ残らないものの相手に前からプレッシャーをかけ、ディフェンスを持ち味とする渋谷のプレースタイルを体現する。指揮官は「彼らの背中を見て、次から出てくる選手たちもやることが明確でしたので、選手たちは自分の持ち場をプレータイム関係なく、ディフェンスマインドからゲームに入れることが大きいかなと思います」と2選手を称賛する。
SR渋谷は、今季激戦の東地区で19勝9敗で3位に位置している。しかし、12月には4連敗を喫した。伊佐HCはこの4連敗が「良い薬になっている」と話し、「そこをしっかりやらないと自分たちらしいバスケットができなくて、結果的に勝利が遠のくと話して、年末年始を挟んで天皇杯入って、選手たちもそこを理解してくれていい仕事してくれていると思います」と好調の要因を分析。
明日の決勝戦では、宇都宮ブレックスと川崎ブレイブサンダースの勝者と激突する。どちらも地区首位を走る難敵だ。しかし、指揮官は「明日は東の1位にしろ中地区の1位にしろ僕たちはチャレンジャーというのは変わりはないので、どこが来てもサンロッカーズらしいバスケットをして、あとは結果を楽しみに待ちたいと思います」と意気込む。
さらに決勝戦では『NHK Eテレ』でも生中継があり、バスケットボールを知らない方もバスケットを目にするだろう。
「我々は出ている12名がバスケットコートをすべて使って仕事をしているので、バスケットのルールが分からない方でも渋谷の選手は、『端から端まで動き回ってるな』、『ボールへみんながプレッシャーかけているな』と見てもらいたいです。(明日も)徹底的にボールマンプレッシャーをかけていきたいと思います」
最後に改めて意気込みを問われると「簡単な試合ではないと思いますけど、ここまで来たチャンピオンリングを取りたいと思います」と力強く語った。
ここまでの2試合相手を60点台に抑えているSR渋谷。決勝戦の相手がどちらにせよこれまで以上の熱戦が予想される。5年ぶりの栄冠を目指し、明日はより一層指揮官の手腕が問われることになるだろう。
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