1月12日、さいたまスーパーアリーナにて「第95回天皇杯・第86回皇后杯 全日本バスケットボール選手権大会」の天皇杯決勝が行われ、川崎ブレイブサンダースとサンロッカーズ渋谷が対戦。73-78で川崎は敗れ、SR渋谷の5年ぶりの優勝という形で天皇杯は幕を閉じた。
チームは敗れたものの、川崎の大黒柱ニック・ファジーカスは、40分のフル出場で26得点10リバウンド7アシストの奮闘を見せた。試合後のメディア対応に応じると、「今日の試合は本当に人手が足りていなかった。チームとしてここまで戦えたことは誇りに思うべきことだけど、5点差で負けて今はそういう風には考えることができません。何も言い訳できない負けだと思います」と悔しさをにじませた。
川崎にとって今回のトーナメントは苦難の連続だった。司令塔の篠山竜青、マティアス・カルファニは負傷で戦線離脱、さらに鎌田裕也、藤井祐眞をインフルエンザで欠いた状態で準決勝、決勝に臨んだのだ。それでも川崎は準決勝で宇都宮ブレックスに82-61の大勝を収め、決勝でもSR渋谷を相手に接戦を演じた。
そんな今回のトーナメントを振り返って、ファジーカスは「辻(直人)をポイントガードで起用して、彼は素晴らしい活躍をしたけど、やっぱり層が薄かった。相手のプレッシャーに対してチームの疲れがどんどんたまってしまいました。そこが自分たちの敗因だと思います。それでもチームのことをすごく誇りに思っています。全員がハードワークしたし、自分たちの最大限を出しました」とチームの健闘を称賛した。