第92回天皇杯・第83回皇后杯(オールジャパン2017)の準々決勝が1月6日に国立代々木競技場第二体育館で行われ、トヨタ自動車アンテロープス(WJBL 5)が日立ハイテク クーガーズ(WJBL 10)と対戦。近藤楓、水島沙紀、大神雄子、栗原三佳の4名が2ケタ得点を記録する活躍を見せ、73-53で勝利を収めた。
12月のリーグ戦でケガから復帰を果たし、今大会に臨んだ日本代表の栗原は「コンディションは良いとは言えない。7割くらいです」と現状を語る。この日は2本の3ポイントを含む11点を挙げたものの、「今日は納得のいかないシュートが多かった」と反省した。
ただ、チーム全体の雰囲気はとても良いようだ。ドナルド・ベックヘッドコーチが就任して2シーズン目を迎えた今季、「最初はディフェンスとオフェンスに慣れるのが難しかったが、今季は吸収したものを自分たちがどう表現するか考えられるようになった。また、選手同士でもコミュニケーションが取れている」と充実ぶりを語る。
7日に行われる準決勝では、栗原が「良いチーム」と称える大会3連覇中のJX-ENEOSサンフラワーズ(WJBL 1)と激突する。「チームとして相手に立ち向かう準備ができているので、すごく楽しみ。チャレンジャーの気持ちで挑みたい」。女王JX-ENEOSを打ち負かすことができれば、2013年大会以来のオールジャパン優勝も見えてくるだろう。