9月29日、川崎ブレイブサンダースが2019-20シーズンの出陣式を開催した。
会場となったのは『グランツリー武蔵小杉』。1階の特設会場には、事前抽選の末に当選した約150名のファンが開始前から陣取り、2階から4階までも多くのファンが選手たちを一目見ようと足を止めた。出陣式はチアリーダーズ『IRIS(アイリス)』のパフォーマンスでスタートし、アリーナMCを務める高森てつ氏とともに会場を温めた。
選手と佐藤賢次ヘッドコーチが登場すると、まずはキャプテンの篠山竜青が挨拶。「みなさん、いっぱい集まっていただいてありがとうございます! 落ちないでくささいよ~」と、上の階で見守るファンへも呼びかけた。4シーズン目の開幕に向けては「非常に楽しみです!アーリーカップは帯同していませんでしたけど、早くこのチームでバスケがしたいって純粋に思いました。僕自身、ケガもありましたが元気にやっていますし、いい形でチームに入れるように順調にきています」とコメントした。
篠山に続き、ニック・ファジーカスと今シーズン副キャプテンに就任した藤井祐眞が代表してファンの前で意気込みを口にした。
「ワールドカップが終わってから佐藤HCが10日間の休暇をくれたので、コンディションは大丈夫です。今年の目標は地区優勝、リーグ優勝、天皇杯で優勝することです。それを成し遂げるためには、ここにいるファンのみなさんの力も絶対に必要になってくるので、今シーズンも応援お願いします」(ファジーカス)
「副キャプテンになりましたが、一人ひとりがリーダーシップを持ってやっているので、特にやることは変わらないです。代表組も合流して、いよいよ優勝する準備が整ったかなと思っています」(藤井)
佐藤HCから2019-20シーズンのスローガンも発表された。今季は『BE READY』というスローガンのもと、悲願のBリーグ王者を目指す川崎。“伝統と変革”を託された新指揮官は「我々は常に相手よりも先に準備をして、常に相手よりもタフに、そして自分たちのやりたいバスケットを自分たちの力で仕掛けていく」とスローガンの意味を説明し、「これを合言葉にして今シーズン戦っていきます。ファンのみなさんも会場に来られる際には、全力で試合を応援する準備、『BE READY』を合言葉に、おいしい食べ物、飲み物を買って、最高の準備をして一緒に試合を楽しみましょう!」とメッセージを送った。
出陣式のほかにも、施設内では”出張サンダーススクエア”と称し、「TouchHoops」や「ジャンピングロウル」など、サンダーススクエアでの催しが登場。出陣式前にファンがメッセージを記入した「必勝だるま」には、篠山の手によって目入れがされた。
「改めまして、みなさん今日は来てくださりありがとうございます。Bリーグ4年目、初の日本一に向けて、『BE READY』というスローガンのもと、常にハードワークして、毎日練習に取り組んでいます。10月3日には横浜アリーナで宇都宮ブレックスさんとの開幕戦があります。それに向けて一緒に『BE READY』でグッズ、のどの調子も含めていい準備をしてください、優勝に向けて一緒に戦いましょう!今シーズンもよろしくお願いします!!」
最後は篠山キャプテンの言葉で締めくくられた川崎の出陣式。10月6日に本拠地のとどろきアリーナで開催される宇都宮との第2戦のチケットは、すでに全席が完売している。今回、出陣式に訪れたファンの多さも見ても、川崎ブレイブサンダースというプロバスケットチームが地域に根づいていることが改めてわかった。今シーズンも川崎の地がバスケットで熱くなりそうだ。
文=小沼克年