■名古屋ダイヤモンドドルフィンズ vs 川崎ブレイブサンダース（＠ドルフィンズアリーナ）
第1戦:12月21日15時5分、第2戦:12月22日15時5分
前々節の勝利によって“借金生活”転落を回避した名古屋ダイヤモンドドルフィンズは、前節も秋田ノーザンハピネッツとの1戦目を10点差で制して白星を2つ先行させた。4つのクォーターはすべて僅差ながら上回り、試合開始後に先制点を奪われたのを除けば一度もリードを許さなかった。
張本天傑が長期離脱の見込みとなり、安藤周人も脳震盪で欠場、さらにはイシュマエル・レーンも欠場という緊急事態だったが、中東泰斗が40分フル出場で17得点8リバウンドと躍動。今季初スターターの中務敏宏も14得点を挙げ、満田丈太郎や笠井康平も役割を果たした。しかし2戦目は得点が伸びず、終始リードを奪われて敗戦。今節連敗すれば今季初の“借金生活”突入となる。
一方、川崎ブレイブサンダースは宇都宮ブレックスと並んで10連勝。前節のシーホース三河戦は苦しんだ感もあったが、2戦を通じて高い得点力を誇示した。辻直人が1戦目で今季最多の17得点を挙げ、藤井祐眞はベンチスタートながら2戦とも2ケタ得点。リーグトップのアシスト数は1戦目が27個、2戦目が26個とさらに数字を伸ばしている。失点はやや多かったものの、1戦目では14スティールを記録するなどディフェンスも決して悪くなかった。中地区2位とは早くも11勝差をつけ、着々と独走態勢を固めている。
ホームでは6勝3敗と勝ち越している名古屋Dも、相手がリーグ全体の首位を走る川崎となると難しい戦いになることは間違いない。日本人エース安藤の出場の可否は当然ながら大きなポイントになるが、その点に関係なく前節1戦目のような全員バスケットを展開して流れを手繰り寄せなければならない。
キーマンとなるのは前節に笹山貴哉と 2ガードを組んでフル回転した小林遥太と、インサイドの要であるヒルトン・アームストロング。特に、今季は1ケタ得点に終わる試合が多いアームストロングのハッスルは、強敵撃破には欠かすことができない。
文＝吉川哲彦
■ロースター
・名古屋D（ヘッドコーチ：梶山信吾）
小林遥太
満田丈太郎
イシュマエル・レーン
菊池真人
張本天傑
安藤周人
中東泰斗
笠井康平
中務敏宏
ヒルトン・アームストロング
笹山貴哉
ジャスティン・バーレル※インジュアリーリスト
木下誠
・川崎（ヘッドコーチ：佐藤賢次）
藤井祐眞
林翔太郎
青木保憲
篠山竜青
辻直人
鎌田裕也
マティアス・カルファニ
ニック・ファジーカス
大塚裕土
熊谷尚也
長谷川技
ジョーダン・ヒース