■富山グラウジーズvsレバンガ北海道(@富山市総合体育館)
第1戦:2月1日18時5分 第2戦:2月2日13時5分
前節は横浜ビー・コルセアーズをホームに迎え撃った富山グラウジーズ。前々節に負傷したレオ・ライオンズが引き続いて欠場する難しい状況だったが、第1クォーターに前田悟の3ポイントなどで29得点と先手を取ったのが奏功。第4クォーターで10得点に沈むなどして追い上げを受けたものの、追いつかれることなく5点差で逃げきった。ジョシュ・ペッパーズが3ポイント4本を含む17得点と役割を果たしたほか、フリースローだけで10点を稼いだ宇都直輝を筆頭に、ファウルをもらうプレーで着実に加点できたことも勝因。1月は3勝4敗と黒星が先行してしまったが、チャンピオンシップ進出圏内の中地区2位奪回に向け、2月は星を伸ばしたい。
苦しい状況からなかなか脱却できないレバンガ北海道は、前節も秋田ノーザンハピネッツの堅いディフェンスを突破できず、連敗が9に伸びた。マーク・トラソリーニの7本を含めて19本のオフェンスリバウンドを奪ったにもかかわらず、3ポイントを21本の試投で5本しか決められなかったこともあり、得点は6試合ぶりの60点台に終わっている。また、この試合では桜井良太の出場がなく、JBL時代からの記録を更新し続けていた歴代最多の連続試合出場が636試合で途切れるという出来事もあった。この現実を発奮材料にできるかどうか、チーム全体の危機意識がより問われることになりそうだ。
今の北海道の連敗が始まったのが、ホームで第15節に行われた富山戦だった。1戦目が3点差、2戦目が2点差という僅差であり、いずれも前半のリードをひっくり返されるという、北海道にとっては悔やまれる連敗だった。2戦とも、残り1分を切ったところで前田に手痛い3ポイントを決められており、高確率かつ勝負強い前田の3ポイントに対してはプレッシャーをかけ続ける必要がある。富山戦から続く連敗には、そのリベンジで終止符を打ちたい。そのためには、チーム総動員でのディフェンスが不可欠だ。
文=吉川哲彦
■ロースター
富山(ヘッドコーチ:ドナルド・ベック)
レオ・ライオンズ
山口祐希
松山駿
アイザック・バッツ
船生誠也
阿部友和
山田大治
水戸健史
菅澤紀行
宇都直輝
前田悟
松脇圭志※特別指定
ジョシュ・ペッパーズ
葛原大智
ジョシュア・スミス※インジュアリーリスト
飴谷由毅※特別指定
・北海道(ヘッドコーチ:内海知秀)
橋本竜馬
ケネディ・ミークス
マーキース・カミングス
ファイ・パプ月瑠
中野司
多嶋朝飛
折茂武彦
市岡ショーン
桜井良太
マーク・トラソリーニ
内田旦人
川邉亮平
松島良豪