Bリーグ、残り全試合の中止を発表「選手やスタッフ、クラブ関係者の心身の健康を最優先」

 3月27日、Bリーグは今後全試合、2019-20シーズンのポストシーズン(Bリーグチャンピオンシップ、B2プレーオフ、B1残留プレーオフ、B1・B2入れ替え戦、B2・B3入れ替え戦)をすべて中止することを発表した。

 中止に至った経緯について大河正明チェアマンは「シーズン再開の方法を模索したが、選手やスタッフ、クラブ関係者の心身の健康を最優先させていただきました」とコメント。チャンピオンシップを行わないため優勝クラブの決定はしない。しかし、現段階での勝率で各地区の順位が確定したことも併せて発表した。

 気になるB1、B2の昇格、降格について大河チェアマンは「残留プレーオフを無しに、降格チームを決めることはできない。B2では60試合中47試合が消化されています。B1昇格を目指して、戦ったB2のクラブを全く昇格させないわけにはいきません。4月の後半に、クラブライセンス判定の理事会があり、この判定でB1ライセンスを保有できるチームを前提に、今のB2勝率上位2チームをB1に昇格することを決定しました。したがって、2020-21シーズンはB1は20チーム。B2は16チームという形になります」と発表。なお、地区分けは現段階では未定だが、審議を経て発表されることになっている。

 財務問題に関しては「リーグ、クラブが一体となってこの難局を乗り越えよう。そして、選手は契約もまだ残っているので、Bリーグが2倍、3倍と元気になって復活する日を夢見て、契約が残っている限りいろいろなチャレンジをして、あらゆるステークホルダーの皆さまにリーグ戦はなくても、ご満足いただけるような発信を続けていきたいと思います」と語った。

 また、各クラブの反応は「8割くらいのクラブ『現状況でのリーグ戦再開は難しいだろう』という意見が大勢を占めた。一方で、『チャンピオンシップは最後に盛り上げてBリーグの存在感を示して、締めくくりたいという意見もあった』」と明かした。しかし「水曜日の夜にあった小池(百合子)東京都知事の会見や昨今の感染者の増加などを踏まえて、各クラブも中心の判断はやむなし、仕方がないこととご納得していただけたかと思います」とコメントした。

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