5月29日から横浜アリーナで行われる「日本生命 B.LEAGUE FINALS 2020-21」に先立って記者会見が行われ、千葉ジェッツから大野篤史ヘッドコーチ、富樫勇樹、ギャビン・エドワーズが登壇した。
クォーターファイナルで三河、セミファイナルで琉球に勝利し、3回連続となるファイナル進出を果たした千葉。大野HCは「ファイナルに来られて『やってやろう』という気持ちになっている」と意気込みを語り、「3度目のファイナルということで、今年は優勝するために来た。その準備も整っているので楽しみです」(富樫)、「(私たちは)タレントの揃ったチームだと思うが、それをあてにせずにエナジーを出しながら、チームプレーで戦いたい」(エドワーズ)と力強く話した。
千葉は宇都宮とレギュラーシーズンで4度対戦し、1勝3敗と負け越している。その上セミファイナルで第3戦まで戦ったこともあり、短い期間で準備することを余儀無くされた。それでも大野HCは「タフなスケジュールの中出来うる準備をしてきた。タフさを重要視して戦いたい」と述べ、富樫も「時間は短かったけれど、準備はできている」と話しており、宇都宮対策は万全のようだ。
その宇都宮対策という意味で両選手がポイントに挙げたのは「リバウンド」だ。千葉はレギュラーシーズンでリーグ1位となる平均37.1リバウンドを記録しているが、宇都宮もリバウンド奪取を得意としており、セミファイナル川崎戦ではオフェンスリバウンドから得点を重ね、ビッグラインナップを誇る川崎を撃破した。富樫は「宇都宮さんはリバウンドが強いので、コートにいる5人全員で取りに行って相手に取らせないことが重要」、エドワーズも「一つひとつのポゼッションが命取りになってくるので、リバウンドをしっかり取っていきたい」と警戒感を示した。
最後にファンへのメッセージを問われ、「大変なシーズンでしたが少しでも元気や興奮を与えられるように、楽しいゲームができるように戦っていきたい」(富樫)、「サポートしてくれるファンに恩返しができるように、いい思い出となるようにやっていきたい」(エドワーズ)と語った両選手。ファン・ブースターのためにも3度目のファイナルで初のBリーグ制覇を狙う。