12月22日に開幕する「JX-ENEOSウインターカップ2016 平成28年度 第47回全国高等学校バスケットボール選抜優勝大会」。東北の名指導者として知られる明成高校(宮城県)の佐藤久夫氏は、独自の哲学と美学に基づく指導で、魂のこもった多くのチームと選手を育ててきた。仙台高校(同県)で2回、2005年に創部した明成ではすでに4回のウインターカップ優勝を達成している名コーチの教え子も、B1リーグには多く所属している。
志村雄彦(仙台89ERS・2000年度卒※仙台高校時代の教え子)
片岡大晴(仙台・2003年度卒※仙台高校時代の教え子)
伊藤駿(サンロッカーズ渋谷・2007年度卒)
石川海斗(仙台・2008年度卒)
佐藤文哉(仙台・2008年度卒)
畠山俊樹(新潟アルビレックスBB・2009年度卒)
安藤誓哉(秋田ノーザンハピネッツ・2010年度卒)
どの選手も粘り強いディフェンスと熱いハートを持っている選手で、間違いなく高校時代に佐藤コーチに鍛えられ、養われたものだ。
八村塁(現ゴンザガ大学)を主体とする主力がそろって卒業し、今年のチームは試合経験があまり多くない。その影響もあってかインターハイでは2回戦敗退となったが、高校界屈指の名将は1年を締めくくる大会に向けてしっかりと選手たちを鍛えてきているはず。試合を見ながら、その手腕に注目したい。
先日、明成の経営母体にあたる朴沢学園は、バスケ部OBを多く送りだす地元チームの仙台と人材育成に主軸を置いたパートナーシップを締結。言うまでもないが、仙台ブースターと高校バスケの結びつきは、よりいっそう強固なものになってきそうだ。
文=青木美帆