12月28日、東京体育館で「ウインターカップ2017 平成29年度 第70回全国高等学校バスケットボール選手権大会」が開催。大会6日目の第4試合は、帝京長岡高校(新潟県)と明成高校(高校総体2/宮城県)による、男子準決勝の第2試合が行われた。
今夏の高校総体(インターハイ)準決勝で、福岡大学附属大濠高校を相手に4度の延長戦の末に87-89で敗れた帝京長岡と、決勝で福大大濠に60-61と優勝にあと一歩届かなかった明成による、福大大濠への“リベンジ”の機会を懸けた一戦。第1クォーターは帝京長岡が主導権を握る。祝俊成がこのクォーターだけで11得点を記録するなど、21-15と6点リードを奪う。第2クォーターは精度をさらに高めた両チームのディフェンスがコート上で展開され、14-13というロースコアとなったことで、前半は帝京長岡が35-28の7点リードで折り返す。
第3クォーター、明成は田中裕也が8得点、八村阿蓮が6得点を挙げる活躍で、このクォーターを15-10と点差を縮めることに成功し、45-43の帝京長岡2点リードで第4クォーターへ。最後の10分間が始まると、明成は八村と相原アレクサンダー学の得点で47-45と一気に逆転。しかし、帝京長岡のブラ グロリダがショットを決めてタイスコアに。すると、塚本舞生と八村の得点で明成が7連続得点し、54-47で帝京長岡を突き放す。帝京長岡も何とか点差を縮めようとするものの、田中裕也の3ポイントシュートや八村の得点などで明成がリードを広げて最終スコア65-56で勝利し、福大大濠への“リベンジ”のチャンスを手に入れた。
明成は6本の3ポイントシュートを決めた田中が22得点。八村は18得点8リバウンド、相原が11得点14リバウンド5アシスト、塚本が10得点6アシストで勝利を演出。また、後半に帝京長岡をわずか21得点に抑える見事なディフェンスも光った。
一方、後半に入って得点を抑え込まれた帝京長岡は、ディレラ タヒロウが14得点13リバウンド、祝が11得点6リバウンド3アシスト、佐野翔太が9得点8リバウンドを挙げた。帝京長岡はターンオーバーの数で明成(7回)の2倍となる14回犯してしまった点、そして3ポイントシュートが前半(16投中8本、成功率50.0パーセント)と後半(14投中3本、成功率21.4パーセント)で急激にダウンしたことが響く結果となった。
29日はいよいよ大会最終日。10時からは福岡第一と帝京長岡による3位決定戦、12時からは福大大濠と明成による決勝戦が行われ、1週間におよぶ熱き長い戦いが幕を閉じることとなる。2017年度の冬を制するのはどちらのチームか。また、優勝チームを除いて唯一勝利して大会を終えることとなる3位にはどちらが入るのか。東京体育館のメインコートで、選手たちから繰り出される一挙手一投足に注目してほしい。
■男子準決勝第2試合結果
帝京長岡高校(新潟県) 56-65 明成高校(総体2/宮城県)
■29日 試合予定
10:00 3位決定戦 福岡第一高校(福岡県)× 帝京長岡高校(新潟県)
12:00 決勝戦 福岡大学附属大濠高校(総体1/福岡県)× 明成高校(総体2/宮城県)