インハイ女子注目選手(2)林未紗(県立足羽)「U16を率いたオールラウンダー」

足羽でもエースの座に君臨する林[写真]=圓岡紀夫

 8月2日から8月7日にかけて愛知県の一宮市、小牧市、名古屋市で行われる「平成30年度全国高等学校総合体育大会 バスケットボール競技大会(インターハイ)」。『バスケットボールキング』では、今大会の女子注目選手8人をピックアップした。

■女子注目選手(2)林未紗(3年/県立足羽/福井県)

 昨年度のU16女子日本代表ではキャプテンを務め、準優勝に輝いた同Asian選手権大会では全試合スタメンに名を連ねたスモールフォワードは、県立足羽でもエースの座に君臨する。身長174センチと、近年大型化しているオールラウンダーとしては若干見劣りもするが、状況に応じたプレーを冷静に判断、選択できる頭の良さがある。もちろん3ポイントシュートを打つこともできるし、ディフェンスの守り方次第では力強いドライブに切り替えることもできる。また県立足羽の基盤でもあるディフェンスにおいてもチームの中心に立って、そこから速攻の先頭を走る力も兼ね備えている。

林は日本代表でも活躍する全国屈指のオールラウンダー[写真]=圓岡紀夫

 チームは昨年、インターハイこそ3回戦まで進んでいるが、ウインターカップでは1回戦で精華女子高校(福岡県)に敗れている。2年生エースとして大会に臨んだ林としても悔いが残っているはずだ。それだけに最上級生となって、その借りを返すことができるか。

 直前まで「FIBA女子U17ワールドカップ2018」に参戦しているが、そこで見つけた発見や経験をチームに還元することができれば、上位進出も十分に可能性はある。1つ目の山場は2回戦、同じ北信越ブロックで、同大会を優勝した県立津幡高校(石川県)をいかに破るかだろう。

文=三上太

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