3回戦敗退の大阪桐蔭、指揮官が感じた強豪校との差

「価値のあるゲームをやらせてもらった」と話す大阪桐蔭の青木徹コーチ [写真]=山口剛生

 大阪桐蔭高校(大阪府)を率いる青木徹コーチは、8月4日の明成高校(宮城県)との「平成30年度全国高等学校総合体育大会 バスケットボール競技大会(インターハイ)」男子3回戦を「すごく勉強になった」と振り返った。

 昨年の冬を制した明成に対し、「泥臭いプレーやルーズボール、ディフェンスを見習う」ことをテーマに試合に臨んだ大阪桐蔭。試合開始から相手に食らいつき第1クォーターを19-25で終えると、第2クォーター中盤に菊地祥の連続得点で点差を3点に縮めた。それでも、相手は明成だ。試合を8点差で折り返したが、後半も詰め寄ってはすぐに突き放される展開の連続。第4クォーター中盤で再び2ケタまで広げられ、そのまま最終スコア69-79で敗れた。

リバウンドに飛びこむ菊地祥 [写真]=山口剛生

 青木コーチは「勝負なので、もちろん勝ちにいった」と話した上で、「全国大会でいいチームと対戦できることで、選手たちが成長してくれたらと思っていた」。強豪との一戦に臨むにあたって、次のように指示していたという。

「ディフェンス、リバウンド、ルーズボールに絶対負けるなと伝えていて、相手がシュートを1本打ったら、自分たちが2本打つなど、強い気持ちを持って、オフェンスリバウンドにも果敢に行きなさいと言っていた」

シュートを狙う三宅隆之介 [写真]=山口剛生

 ただ、事前にミーティングで話していたという明成のゾーンプレスに対して「構えてしまった」。「実際に試合に入るとイメージが違って。相手はゾーンプレスの狙いが定まっていて、(自分たちは)オフェンスでもミスマッチを突かれていた。とてもシンプルに攻撃していたので勉強になったし、ガードのうまさでゲームが変わるんだと学ぶことができた」

「学校に持ち帰って、練習した時にどのように意識が変わっているか。価値のあるゲームをやらせてもらった」。大阪桐蔭は野球、サッカー、吹奏楽、ラグビーなどといった部活動が有名で、女子バスケットボール部は昨年のウインターカップで全国初優勝を成し遂げた。男子バスケットボール部も今大会での貴重な経験を活かし、まずは冬のウインターカップ大阪府予選を勝ちあがれるか。

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