全関西大会女子は桜花学園が制覇、総合力で群を抜き2年連続6回目の優勝

2年連続6回目の優勝を果たした桜花学園[写真]=田島早苗

 昨年のウインターカップを制した岐阜女子高校(岐阜県)、準優勝の大阪薫英女学院高校(大阪府)、4位の津幡高校(石川県)、インターハイ覇者の桜花学園高校(愛知県)と、全国トップクラスのチームが顔をそろえた女子の「第47回全関西バスケットボール大会」。男子同様に小林高校(宮崎県)、佐賀清和高校(佐賀県)、熊本国府高校(熊本県)といった九州大会を控えるチームもが参加したが、決勝リーグへと進んだのは先に挙げた4チームとなった。

 その決勝リーグ、初戦でいきなり約1カ月前の東海新人大会決勝で激闘を演じた桜花学園と岐阜女子が激突。試合は、リベンジに燃える桜花学園がオコンクォ・スーザン・アマカのリング下のシュートで幸先良く先制すると、他の選手もドライブや3ポイントシュートを小気味よく沈めていく。対する岐阜女子はガードの島田望歩が奮闘。中盤までは桜花学園の得点ペースについていったが、岡本美優の積極的な攻めも光った桜花学園が終盤に岐阜女子を突き放す。第1クォーターを終えて10点のリードを奪った。結局、後半も攻撃の手を緩めなかった桜花学園は、さらにリードを広げ84-59で快勝。続く津幡、大阪薫英にも勝利し優勝を決めた。「負けてた相手の岐阜女子やウインターカップ準優勝の大阪薫英などに勝ったということが収穫です」と、指揮を執る井上眞一コーチは大会を振り返った。

桜花学園に敗れ惜しくも準優勝となった岐阜女子[写真]=田島早苗

 一方、敗れた岐阜女子の安江満夫コーチは、「東海大会はたまたま勝っただけ。桜花との力の差はあると感じています」とコメント。今大会は、「自分たちがどれくらいできるのかと4番ポジションの育成」を主眼に臨み、桜花学園には敗れたものの、大阪薫英、津幡戦では接戦をものにして準優勝となった。

U17にも選出された経験を持つ森岡[写真]=田島早苗

 3位は森岡奈菜未、福田希望と、昨年から主力の2人が中心の大阪薫英。平均的な高さもあり、どこからでも得点が取れるのが強みだが、決勝リーグでは東海の2強にいずれも敗退。「自分たちのできてないところが分かり、これからどうしていかないといけないかの確認ができました」と安藤香織コーチは、敗戦にも今後のチーム作りに向けての手がかりを得ていた。

 同じく、4位の津幡も自らの現在地を知るいい機会となったようで、「力の差は感じます。選手たちにはがんばらないといけないところが何かを感じてほしいし、意地でも食らいつく気持ちを出してほしい」と東山耕平コーチ。中道玲夏、小山里華らが残る今年、指揮官は当面の課題に選手の”気持ち”を挙げていた。

■第47回全関西バスケットボール大会 女子決勝リーグ試合結果
優勝 桜花学園(3勝0敗)
準優勝 岐阜女子(2勝1敗)
3位 大阪薫英(1勝2敗)
4位 津幡(0勝3敗)

桜花学園 84-59 岐阜女子
桜花学園 93-72 大阪薫英
桜花学園 113-73 津幡
岐阜女子 65-56 大阪薫英
岐阜女子 65-58 津幡
大阪薫英 71-58 津幡

文・写真=田島早苗

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