2019年の男子注目選手(16)横地聖真(福大大濠)「新境地を開いた絶対的エース」

今年はポイントガードにも挑戦した点取り屋の横地[写真]=三上太

4月から新学期がスタートし、高校バスケ界では各チームにルーキーたちが加入。昨年の1、2年生も学年が1つ上がり、ここから本格的なチームづくりを図っていく。今回、バスケットボールキングでは2019年に注目すべき選手を独自にピックアップした。

■男子注目選手(16)横地聖真(3年/福岡大学附属大濠高校/福岡県)

 体の強さを活かしたアウトサイドからのドライブは、岩成台中学校(愛知県)時代から折り紙つきだった。当時は彼のアイソレーションがチームオフェンスの柱でもあった。

 それから3年が経ち、福岡大学附属大濠高校の最上級生となった横地聖真は、今もそのドライブをベースに、そこからのプルアップジャンパーやキックアウト、ポストアップに至るまで幅広いプレーが可能になっている。3月に行われた「第49回全九州高等学校バスケットボール春季選手権大会」まではポイントガードも経験した。その後は本職のスモールフォワードに戻ったが、片峯聡太コーチも「状況によっては横地をポイントガードにする場合もある」と認めている。彼のプレーの広がりは、すなわちチームのバリエーションの多彩さにも直結しているわけだ。横地自身は自分の役割について、こう話している。

「自分はインサイドもできるし、ドライブも得意です。もし留学生がシュートを止めに来ても力強く攻めてファウルをもらうように。相手をファウルトラブルに陥らせることが役割だと思っています」

絶対的エースとして多彩な攻撃で得点を量産する[写真]=三上太

 その言葉どおり、5月の能代カップでも中部大学第一高校(愛知県)や開志国際高校(新潟県)の留学生を相手に積極的に仕掛け、フリースローのシーンを数多く作っていた。また、ファストブレイクの起点になれるのも彼の魅力の1つだ。リバウンドを取った横地がそのままボールを運べば、相手のディフェンス陣形が整うまでにスコアをすることも可能となる。本人も認めるとおり「ボールを持ちすぎるとチームのオフェンスが悪循環になる」という課題は残る。いかにチームメートとボールをシェアしながら、チャンスとリズムを生み出せるか。

 積極的なペイントタッチからボールを展開し、絶妙なタイミングで合わせの動きをすることで福大大濠の得点シーンは作られていく。そこに横地のアタックは欠かせない。

写真・文=三上太

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