2020.10.13
4月から新学期がスタートし、高校バスケ界では各チームにルーキーたちが加入。昨年の1、2年生も学年が1つ上がり、ここから本格的なチームづくりを図っていく。今回、バスケットボールキングでは2019年に注目すべき選手を独自にピックアップした。
昨年のウインターカップを制し、新チームになってからも全国各地の大会で優勝を果たしている福岡第一高校(福岡県)。2年次から先発に定着した小川麻斗は、司令塔の河村勇輝、インサイドで体を張るクベマジョセフ・スティーブとともにチームの3本柱の1人。福岡第一を紹介する際、“魅せる”プレーで会場を沸かせる河村の方がどうしても注目されがちだが、河村とツーガードを形成する小川も対戦相手が常に警戒しなければならない選手である。
「ここ1本ほしい時に決めてくれたり、相手の気持ちを折るシュートを確実に決めてくれるので本当に頼もしい」と相棒の河村も絶大の信頼を寄せるように、オフェンスでは高確率の外角シュートに加え、ドライブでディフェンスを切り裂いて得点、アシストを積みあげる。同校が相手の心を折る“超高速バスケット”を披露できるのは、スイッチを入れる河村のスピードとキラーパスに「自然に」(小川)反応できる彼の存在があるからだ。
最上級生となった今年は、河村と“ダブルキャプテン”という形でチームを引っ張る小川は、「練習や行動が緩みだしてると感じた時は、全員を集めてミーティングをしたり、一人ひとりに声を掛けるよう意識しています」とチームキャプテンとして全体のまとめ役を担う。
ウインターカップ連覇に加え、インターハイ制覇を狙う今年の福岡第一だが、昨夏は主力選手の離脱という理由だけでは片付けられない、まさかの初戦敗退。その試合でコートに立っていた小川は「去年は初戦敗退という悔しい思いもしているで、今年はインターハイ予選で大濠(福岡大学附属大濠高校)を倒して、夏と冬の2冠を目指します」と、誰よりも夏のリベンジに燃えている。
文=小沼克年
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