11月14日、おおきにアリーナ舞洲にて「第73回大阪高等学校選手権大会兼第73回全国高等学校選手権大会出場チーム選考会」の女子3位決定戦と決勝戦が行われた。
決勝へと駒を進めたのは大阪薫英女学院高校と好文学園女子高校。昨年のウインターカップベスト4である薫英に対し、好文学園女子がどのように挑むかに注目が集まった。
第1クォーター、思い切りの良いプレーを見せたのは好文学園女子。後藤郁乃(3年)のジャンプシュートなどが効果的に決まり、1点のリードを奪った。
だが、第2クォーターから持ち味である激しいディフェンスを披露した薫英があっという間に逆転。このクォーターで好文学園女子の得点を8点に抑えると、攻めてはスティールからの速攻や佐藤双羽(2年)のインサイドで32得点を奪取。一気に点差を広げた。
後半に入っても薫英ペースで試合は進み、付け入る隙を与えない。好文学園女子は後藤が最後までリングに向かったものの、攻撃が単発となってしまい追いつくまでには至らず。最後は薫英が92-52と40点差を付けて優勝を飾った。
今年の高校界はインターハイをはじめ、新型コロナウイルス感染症の影響で幾多の大会が中止。薫英の安藤香織コーチは大会を終えて、「この大会は経験。試合をしないと課題が出ないし、こういった雰囲気の中で試合をさせてもらえたことはよかったです」と感想を語った。
なお、今年の大阪府女子は大阪府代表枠と近畿ブロック枠とでウインターカップ出場枠は2つある。一枠は薫英が。そしてもう一枠は準決勝に進んだ好文学園女子、桜宮高校、大阪桐蔭高校との3チームで争うこととなる。
すでに準決勝と3位決定戦で対戦しているカードが以下の通り。
〈準決勝〉 好文学園女子〇86―62●桜宮
〈3位決定戦〉桜宮〇78―67●大阪桐蔭
11月14日時点では好文学園女子が1勝0敗、桜宮が1勝1敗、大阪桐蔭が0勝1敗となる。残る好文学園女子と大阪桐蔭との対戦が代表選考会として11月22日に行われ、この結果を踏まえ、上位のチームがウインターカップ出場権を得ることとなる。
2017年のウインターカップで初優勝を飾った大阪桐蔭は現状では1敗であるが、22日の試合に勝利すれば3チームが1勝1敗となるため、3チーム間のゴールアベレージで上位チームが決まる。
文=田島早苗