1月5日、日本バスケットボール協会の三屋裕子会長とBリーグの島田慎二チェアマンがメディアに向けてリモートで新年のあいさつを行い、その後、記者からの質問に答えた。
あいさつの中で三屋会長は、2020年は新型コロナウイルス感染拡大の影響でオリンピックをはじめとする様々な大会が中止になったことに触れ、その中で自身も選手であった経験をもとに、改めて「アスリートファースト」で臨むことを明確にした。8月にはバスケットボールアクション2020をスタート。天皇杯、皇后杯、ウインターカップを行い、そして現在はジュニアウインターカップが開催されているが、「選手たちの思いをかなえさせてあげたい。選手、関係者の安全が第一であることが大前提だが、できる限りをことをしてあげたい」と語った。
また三屋会長は日本代表のニックネームである『AKATSUKI FIVE』を用い、「出口がどこにあるのかわからない中、いつか来るであろう暁(あかつき)を信じて日々最大限のことをやっていきたい」と決意を述べた。
さらにウインターカップの開催前、期間中に欠場を余儀なくされたチームについては「つらい判断だった。しかし、ただ1人の発熱者を見逃してクラスターを起こすことはできなかった。これに関してはガイドラインに沿って運営を行った」と振り返った。ただし、自身の責任ではなく、相手チームの事情により欠場を余儀なくされたチームに関しては、「申し訳なかった。今後もフォローアップしていきたい」と明かしている。
続いて、「2021年も日本のバスケ界、Bリーグ、各クラブをお願いします」と島田チェアマンがあいさつ。昨年の12月にはインカレ(第72回全日本大学バスケットボール選手権大会)を観戦した島田チェアマンは、「その時活躍していた選手が12月末から特別指定選手などでBリーグにプレーしている。未来を担う選手たちを頼もしく思う」とエールを送った。
また、今週末にも非常事態宣言が発せされるかもしれない状況の中、「昨日の記者会見を見ても、今後どうなるか判断がつかない。会食の禁止など、アリーナ内での飲食など調整が必要かもしれないが、基本、リーグもオールスターも開催していく予定だ」ともコメント。 その中で政府や開催地の自治体がどのような要請を行っているかにも注視していくという。