【WリーグリーグプレーオフQF】富士通、デンソーが勝利、SFではトヨタ自動車、ENEOSと対戦

3月7日、Wリーグプレーオフ クォーターファイナル2試合が行われた [写真]=W LEAGUE

 3月7日、スカイホール豊田(愛知県)で第22回Wリーグリーグ プレーオフ クォーターファイナルが行われ、富士通レッドウェーブ(東地区1位)とトヨタ紡織サンシャインラビッツ(西地区4位)、デンソーアイリス(西地区1位)が三菱電機コアラーズ(西地区3位)とそれぞれ対戦した。

富士通がトヨタ紡織のチャレンジを跳ねのけ、セミファイナル進出

 内海知秀新ヘッドコーチのもと力をつけ、昨年の皇后杯で初のベスト4入りした日立ハイテククーガーズを破ったトヨタ紡織。第1試合、レギュラーシーズンの不振を払拭して勢いに乗るそのトヨタ紡織が、富士通に対してどのような戦いぶりを見せるかに注目が集まった。

 しかし、出だしから激しいディフェンスでゲームの主導権を握ったのは富士通だった。攻めてはこの日はオコエ桃仁花が絶好調。3ポイントシュートを次々と決めて、チームを牽引。第1クォーターを20−12とリードした。

 第2クォーターに入るとトヨタ紡織がリズムをつかみ始める。東藤なな子のドライブや加藤優希がゴール下で粘り、食らいついていく。そして、第3クィオーター残り3Q残り4分49秒、ついに42−42の同点に追いついた。

 富士通はここでタイムアウトを請求、立て直しを図る。この場面で力を発揮したのが内尾聡菜、勝負強くシュートを決めて、逆にリードを広げることに成功。第4クォーター、諦めないトヨタ紡織が反撃を試みるがシュートがリングを弾き、点差を縮めることができなかった。最終クォーターで逆にリードを広げた富士通がで72−57で勝利。14日から代々木第2体育館で行われるセミクォーターファイナルでトヨタ自動車アンテロープスと対戦することになった。

 スタッツを振り返ると、富士通はオコエが18得点12リバウンドとダブルダブルのパフォーマンスを発揮。さらに苦しい場面で決めた内尾が16得点(3ポイントが4/4)、篠崎澪が13得点、町田瑠唯が12得点とスタート4名が2ケタ得点を果たした。

 対するトヨタ紡織は東藤が両チーム最多の20得点をマーク。加藤が12得点10リバウンド、野町紗希子が8得点14リバウンドと奮闘したが、勝利に結びつけることができなかった。

富士通は司令塔の町田瑠唯がゲームを掌握、勝利に導いた [写真]=W LEAGUE


■試合結果
富士通レッドウェーブ 72-57 トヨタ紡織サンシャインラビッツ
富 士 通|20|16|18|18|=72
トヨタ紡織|12|19|15|11|=57

今季対戦成績が2勝2敗の対戦成績、QFで雌雄を決する

 西地区の2位デンソー、3位三菱電機の対戦となったクォーターファイナル第2試合。レギュラーシーズンの対戦成績が2勝2敗と五分だっただけに、この試合で雌雄を決することになった。

 予想どおり、第1クォーターは一進一退の展開となる。試合が動いたのは第2クォーター。デフェンスの強度を上げたデンソーが三菱電機の得点を4に抑えると、髙田真希、本川紗奈生が着実にシュートを決めて、前半を32−23とリードを奪う。

 しかし、第3クォーターに入ると三菱電機が渡邉亜弥がオフェンスを引っ張り、ジリジリと点差を詰めていく。第4クォーターを川井麻衣のゴール下でスタートして1ゴール差に。さらに根本葉瑠乃がフリースローを2本決めてついに同点に追いついた。その後、互いに譲らない時間帯が続くが、ここでデンソーの赤穂さくらがゴール下でゴールを決めて、さらにボーナススローを1本決めて3点のリードを奪った。その後、稲井、本川のシュートでリードを広げたデンソーがリードを譲らずゲームセット。66−54で三菱電機を破り、ENEOSサンフラワーズが待つセミファイナル進出を決めた。

 デンソーは髙田と本川がともに19得点を挙げる活躍を見せた(髙田は13リバウドをマークしてダブルダブル達成)。三菱電機は渡邉が両チーム最多の22得点、川井が10得点を叩き出すも、3ポイントがチームで2本しか決められず(成功率11.1パーセント)得点が伸びなかったことも痛かった。

チームメートの高田真希とともに19得点を挙げる活躍を見せた本川紗奈生 [写真]=W LEAGUE


■試合結果
デンソーアイリス 66-54 三菱電機コアラーズ
デンソー|17|15|13|21|=66
三菱電機|19|4|18|13|=54
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