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3月6日、スカイホール豊田(愛知県)で第22回Wリーグリーグ プレーオフが開幕。この日はセミクォーターファイナル2試合、日立ハイテククーガーズ(東地区3位)対トヨタ紡織サンシャインラビッツ(西地区4位)、三菱電機コアラーズ(西地区3位)対シャンソン化粧品シャンソンVマジック(東地区4位)の2試合が行われた。
第1試合、出だしから激しいディフェンスでペースをつかんだのはトヨタ紡織だった。特に日立ハイテクのエース、谷村里佳へはダブルチーム、トリプルチームで徹底マーク、自由にプレーをさせない。第2クォータで日立ハイテクの得点を3に抑え37−17と20点のリードを奪い、前半を奥返した。
後半に入ってもトヨタ紡織のペースは崩れない。第3クォーター、ルーキーポイントガードの平下明日香が強気のリードでゲームを支配すると、それに呼応して飯島早紀の3ポイントシュートがリングを射抜き、リードを広げていった。さらにディフェンスでも相手の得点を7にとどめ、付け入る隙を与えない。
最終クォーター、オールコートのディフェンスで活路を見出そうとする日立ハイテク、谷村にボールを集めて反撃に出る。しかし、トヨタ紡織は慌てずにゲームをコントロール。第4クォーターで20失点を喫するが、最終スコア67−44で逃げ切り、クォーターファイナル進出を決めた。
トヨタ紡織は平下が16得点8アシストと大活躍、加藤優希が15得点、東藤なな子が13得点、飯島が11得点(3ポイント3/4)と4名が2ケタ得点。またセンターの控えとしてベンチから出場した白慶花が、体を張ったディフェンスと思い切りのいいオフェンスで勝利に貢献した。
対する日立ハイテクは持ち前の攻撃力を発揮できず。谷村は15得点11リバウンドのダブルダブルの数字を残したが、チームを勝利に導けなかった。
第2試合、順調にスタートを切ったのはシャンソン。攻撃型司令塔の小池遥がチームをリードし、オフェンスのリズムを作った。するとこの日先発に復帰した野口さくら、ディヤイ ファトーがシュートを決めて、第1クォーターを18−12とリードを奪う。
しかし、第2クォーターになると三菱電機が反撃開始。シャンソンの得点を9に抑えると、渡邉亜弥を中心にオフェンスを展開する。さらに控えのセンター西岡里紗がゴール下から確実に得点してチームに勢いを与えると、このクォーターでは20−9として逆転に成功、前半を32−31と1点リードで折り返した。
第3クォーターでは三菱電機がジリジリとリードを広げていく。後半に入り、当たりが戻った根本葉瑠乃が得意の3ポイントシュートを決めると、渡邉、西岡がそれに呼応する。シャンソンは水野妃奈乃が奮起して、積極的にゴールを目指すが単発に終わり、なかなか連続得点ができなかった。
諦めないシャンソンは小池、坂田侑紀奈、野口が最後までゴールを目指し食らいついていく。しかし、「このポゼッションで同点」というところまで追い詰めるものの、そのたびに三菱電機に跳ね返され逆転には至らなかった。結局、73−70で三菱電機が勝利。明日のクォーターファイナルでデンソーと戦うこととなった。
三菱電機は渡邉が18得点9アシスト、西岡が18得点、根本が14得点とこの3人が2ケタ得点と活躍。シャンソンは小池が21得点6アシスト、ディヤイが14得点8リバウンド、水野が11得点、野口が10得点と先発4人が2ケタ得点の活躍を見せるも、あと一歩が届かなかった。