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3月1日、第22回Wリーグプレーオフ記者会見がリモートにて開催された。
第22回Wリーグは2月28日に全日程が終了し、東地区、西地区ともに順位が確定。東西各地区から上位4チーム、計8チームがプレーオフに出場することとなり、今回のリモート会見にはセミクォーターファイナル、クォーターファイナルに出場する6チームのキャプテンが会見に参加し、意気込みを語った。
西地区4位でシーズンを終え、セミクォーターファイナルからの出場となるトヨタ紡織の加藤臨は、今シーズンを振り返って「昨シーズンの勢いをそのままにと思いましたが、新しい選手が入る中で新しいシーズンを戦うにあたり、チーム作りが難しかったです。それでも、チームで試行錯誤を繰り返して、シーズンを通してよくなってきているので成長できたシーズンでした」とコメント。セミクォーターファイナルで対戦する日立ハイテクについて聞かれると「(地区が違うため)対戦はなかったですが、トヨタ紡織から移籍した佐藤奈々美選手もいるので、配信などをチェックしていました。中からも外からも攻められる爆発力のあるチームだと思います。特に谷村(里佳)選手が起点となっていると思います」と評する。プレーオフでは「今シーズンの集大成としてチーム一丸となって全力で戦い、代々木行きの切符をつかみたい」と意気込んだ。
一方、東地区3位でシーズンを終え、トヨタ紡織の対戦相手となる日立ハイテクの北村悠貴は、レギュラーシーズンについて「今までとは違う新しいバスケを見せられたと手応えを感じています」と振り返る。対戦するトヨタ紡織について「全員バスケという感じで、みんなで動きを作ってリングにアタックしています。対戦するにあたり、特に東藤(なな子)選手を警戒しています」と印象を語る。「新生クーガーズの目標である4位以上を達成できるようチーム一丸となって頑張ります」とプレーオフへの気持ちを語った。
ヘッドコーチが替わり、新たなチーム体制で東地区4位となったシャンソン化粧品の小池遥は「前半戦はケガ人が多く、少人数で戦ったので苦しかったですが、後半戦はアーリーエントリーで4人の即戦力が加わってより一層士気が高まり、シャンソンらしいバスケができました」とシーズンを評する。また、アーリーエントリーの選手について「得点の部分が伸びたと思います。特に吉田舞衣選手は得点、アシストで頼りになります」と評価。プレーオフで対戦する三菱電機については「チーム力が高く、中外のバランスがいいと思います。スピードもあり、個人の1対1の能力もすごい高く、渡邉(亜弥)選手は得点を量産するので注意したいと思います」と言う。プレーオフは「負けたら終わりなので、練習してきたことを出し切ってシャンソンらしいバスケを40分展開したい」とコメントした。
対する三菱電機の渡邉亜弥は「王新朝喜選手が引退し、サイズが小さくなる中、速い展開のバスケができています」とレギュラーシーズンを振り返る。セミクォーターファイナルで対戦するシャンソン化粧品について「相手は3ポイントシュートをよく打つチーム。特に小池選手、水野(妃奈乃)選手、吉田(舞衣)選手に警戒したいです。私たちらしい速い展開のバスケをすれば結果がついてくると思うので、しっかり準備したいです」と意気込んだ。
クォーターファイナル進出が確定している富士通の町田瑠唯は「チームが若くなって富士通のバスケを浸透させるのに時間がかかりましたが、シーズン後半に入ってチーム全体のコミュニケーションへの意識が高まって、成長を感じています」と冷静に分析。日立ハイテク、トヨタ紡織の勝者と対戦することになるが、「どちらのチームが来てもしっかりと戦える準備をしていきたい。日立ハイテクは谷村選手、トヨタ紡織は平末(明日香)選手が鍵になると思います」と注目選手を語る。
対するデンソーの稲井桃子は「HCの合流が遅れ、序盤は苦しい試合が多かったですが、試合を重ねるにつれてデンソーらしいバスケができました」と手応えを感じたようだ。セミファイナルではシャンソン化粧品と三菱電機の勝者と対戦するが、「三菱さんが勝ち上がってくると予想します。レギュラーシーズンでは2勝2敗なので、絶対に勝ちたいです。プレーオフは負けられない試合なので、チーム一丸となって戦いたいです」と語る。また、両チームの注意する選手を聞かれると、「三菱は渡邉選手、小菅(由香)選手、根本(葉瑠乃)選手、シャンソンは小池選手に注意したいです」と語った。
プレーオフは3月6日からスカイホール豊田(愛知県)でスタート。セミクォーターファイナルは第1試合が日立ハイテク(東3位)vs トヨタ紡織(西4位)、第2試合が三菱電機(西3位)vs シャンソン(東4位)の2試合が組まれている。翌7日には同じくスカイホール豊田で、クォーターファイナル2試合が行われる。