6月8日にアリーナ立川立飛で「バスケットボール女子日本代表国際強化試合2018 三井不動産カップ」が行われ、“AKATSUKIFIVE”女子日本代表チームがチャイニーズ・タイペイと対戦。第1クォーターから28-11と圧倒し、最終スコア96-66で勝利を収めた。
今大会に招集された16名の平均年齢は21.8歳(5月26日時点)と若く、30歳の吉田亜沙美と28歳の大崎佑圭(ともにJX-ENEOS サンフラワーズ)がメンバー外。さらに渡嘉敷来夢(JX-ENEOS)が体調不良で試合を欠場した。そんな中、25歳の宮澤夕貴(JX-ENEOS サンフラワーズ)は強い気持ちで試合に臨んでいたという。
「今年はみんなが抜けてしまい、自分が“主”として、チームに貢献していかなければいけないので。波をなくすことはもちろん、精神面でもチームを引っ張っていかなければいけないと思っています」
これまでは「先輩に付いていく立場」だったが、今は年下の選手が多いため立場が変化。宮澤は積極的な声掛けを意識しており、「トムさん(ホーバスヘッドコーチ)が厳しいので、何か言われた時にへこんでしまう選手やどうすればいいかわからなくなってしまう選手もいます。自分も言われていた身なので気持ちはよくわかります。(彼女たちに)何をしたらいいか、どうしたらいいかを伝えています」と明かす。
もっとも、JX-ENEOS時代の恩師、ホーバスHCからも「頼られていると感じます」。「『アース(宮澤のコートネーム)がもっと言って』、『アースならわかるから下の子に伝えて』と言われていますので、自分から言っていこうと意識しています」
この日の試合では、得意の3ポイントシュートが5本中1本しか入らず7得点を挙げるにとどまった。「悔いが残る結果」と総括し、「自分の役割は3ポイントなので、決めきれなかったのは残念です」と振り返った。
オコエ桃仁花や赤穂ひまわり(ともにデンソーアイリス)ら10代の選手が新たに台頭する中、宮澤をはじめとした中堅選手がチームを支えていく。