本橋菜子がチームメートに感謝「メダル以上にこの仲間と戦えて本当に良かったです」

決勝戦でも果敢な攻撃でチームに貢献した本橋菜子 [写真]=fiba.com

 8月8日、東京オリンピックの5人制バスケットボール女子決勝戦が行われ、日本代表が7連覇を目指すアメリカ代表と対戦。結果は残念ながら90−75でアメリカが勝利したが、日本は自分たちが目指してきたプレーを出し切った。

 2019年にFIBA女子アジアカップでMVPを獲得し、東京オリンピックでも活躍が期待された本橋菜子(東京羽田ヴィッキーズ)。しかし、昨年の11月に右膝の前十字じん帯を損傷し、オリンピック出場が危ぶまれる事態に。それでも必死のリハビリで7月の最終エントリーに間に合い、オリンピックのコートに立った。

 決勝戦に向けて「泣いても笑ってもこの1試合が本当に最後なので、今自分ができる全てをこのコートに置いて来ようと思って臨みました」と意気込んでいたという本橋。「最後まで積極的に、自分が空いているチャンスを見逃さずにシュートを狙っていくことはできました」と振り返った。

 4月から厳しい合宿を乗り越えての本番だった。「この12人だけではなく、選考合宿で一緒だった多くの仲間たちと切磋琢磨し、厳しい練習を乗り越えながらいろんなことを学ばせていただきました。本当にこんな最高なチームがあるのかなと思うくらい良いチームメートに恵まれ、そのチームの一員であることを誇りに思います」と今回の代表活動に言及。

 そして「メダル以上にこの仲間と戦えて本当に良かったです。結果は銀メダルでしたが、達成感はすごくあります」とチームメートに感謝した。

 今後に向けては「今はやっと終わったという開放感があるので、先のことはまだ考えられないです。でも、Wリーグが始まりますし、メダルを取ったことで日本のバスケが注目されているので、ここがチャンスだと思っています。Wリーグでもっともっとバスケットを盛り上げていきたいです」と来たるべくシーズンを視野に入れる本橋。これまで以上のパフォーマンスを見せてくれるはずだ。

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