1月3日(現地時間2日)に行われたニューヨーク・ニックス戦。サンアントニオ・スパーズが100-91で勝利したことで、スパーズのグレッグ・ポポヴィッチHCは通算1,176勝となり、通算勝利数でNBA歴代5位に浮上した。
Moving on up.
Coach Pop is now 5th on the @NBA all-time wins list. #GoSpursGo pic.twitter.com/hpRkuZ1cUm
— San Antonio Spurs (@spurs) January 3, 2018
ポポヴィッチHCが初めてスパーズを指揮したのは、1996年12月11日(同10日)。現在スパーズの大黒柱を務めるカワイ・レナードがまだ5歳の頃だ。96-97シーズン途中から現在に至るまで、20年以上にわたってスパーズを成功へと導いている。
スパーズにはデイビッド・ロビンソンとティム・ダンカン(共に元スパーズ)といった殿堂入り級のビッグマンや、現在もプレーするトニー・パーカーやマヌ・ジノビリ、ラマーカス・オルドリッジ、パウ・ガソル、そしてレナードという、有能な選手たちが在籍している。それでも、翌97-98シーズンから昨季まで、すべてのシーズンで勝率61.0パーセント以上を残し続けていることは、ポポヴィッチ抜きに語れないはずだ。
ポポヴィッチHCが指揮するスパーズは99年に初優勝すると、2003年、05年、07年、14年と5度の優勝をもたらした。5度の優勝すべてにかかわっているのは、ポポヴィッチ以外ではダンカンしかいない。
そしてポポヴィッチをユニークな指揮官にしているのは、最優秀コーチ賞(コーチ・オブ・ザ・イヤー)を受賞した03年と14年にチームが優勝している点だ。12年こそ達成できなかったものの、同賞とNBA優勝を同時に達成したヘッドコーチはポポヴィッチだけであり、それを2度も成し遂げていることは、ポポヴィッチを特別な存在だと示していると言えるだろう。