【NBA】ベンチから爆発的な得点力をもたらすシックスマンたち

インスタントスコアラーとして定評のあるウィリアムズ(左)とゴードン(右)[写真]=Getty Images

 NBAでは、スターターだけでなく、6番手(シックスマン)や7、8番手に有能な選手を配置しなければ、約6か月にわたるレギュラーシーズンを勝ち続けることは難しい。

 さらにプレーオフとなれば、ベンチにいる選手それぞれに役割を与えて、誰がコートに立っても一定のパフォーマンスができるチームでなければ、最長28試合(4シリーズあり、4戦先勝のため)にもおよぶ長丁場を制することは、なかなかできないもの。

 そこで今季、ベンチから出場した試合で30得点以上を2回以上挙げている選手を3人紹介したい。この3選手は、シュート力があり、スターターをも上回る活躍を見せ、所属チームを勝利に導くことのできる役者たちである。

ルー・ウィリアムズ(ロサンゼルス・クリッパーズ/ガード)
 キャリア13年目のコンボガード。クリッパーズの一員として迎えた今季は43試合中30試合でベンチスタートながら、平均31.9分に出場し、キャリアハイとなる平均23.2得点を記録中。特に3ポイントシュートは絶好調で、平均7.2本放ちながら3.0本成功、41.2パーセントという高い成功率を誇っている。今季はここまで8試合で30得点以上を挙げており、チームは5勝3敗と高勝率を誇る。

 1月9日(同8日)のアトランタ・ホークス戦からはスターターとして出場しており、1月11日(同10日)のゴールデンステート・ウォリアーズ戦では8本の長距離砲を含むキャリアハイの50得点という大暴れ。ちなみにクリッパーズは現在、6連勝と絶好調だ。

エリック・ゴードン(ヒューストン・ロケッツ/ガード)
 キャリア10年目を迎えたスコアリングガード。193センチ97キロという筋骨隆々の身体でドライブし、豪快なダンクを決めることもあるが。ゴードンの真骨頂はやはりロングレンジシュート。今季は40試合のうち17試合でベンチスタートながら、平均32.7分のプレータイムで平均19.7得点をマークしている。12月19日(同18日)のユタ・ジャズ戦で7本の3ポイントシュートを含む33得点、1月19日(同18日)のミネソタ・ティンバーウルブズ戦でも3ポイントシュートを7本沈め、30得点を奪っている。ちなみに、2試合ともロケッツは勝利を収めている。

ゴードンの右手から放たれるアウトサイドシュートは、入り出すと止まらない[写真]=Getty Images

■ロドニー・フッド(ユタ・ジャズ/ガード)
 キャリア4年目のシューティングガードは、203センチ93キロと細身ながら高さがあり、シュート時の打点が高いサウスポー。今季は出場35試合のうち24試合でベンチ出場しており、キャリアハイとなる平均16.7得点をマーク。11月16日(同15日)のニューヨーク・ニックス戦で6本の3ポイントシュートを含む30得点、11月19日(同18日)のオーランド・マジック戦では7本の3ポイントシュートを含む31得点と爆発。マジック戦では勝利に大きく貢献している。

4年目の今季、自己ベストの平均得点を残しているフッド[写真]=Getty Images

モバイルバージョンを終了