オクラホマシティ・サンダーのオールラウンダー、ポール・ジョージが今季狙っている目標を具体的に語った。
2月24日(現地時間23日)、現地メディア『The Norman Transcript』に対して、ジョージは自身の考えを述べている。
「ディフェンスはバスケットボールの側面であり、俺がプライドを持って取り組んでいること。俺は勝とうとするためだけにディフェンスをしているわけじゃない。そもそも俺は、もとからプライドを持ってディフェンスをしている選手なんだ」。
ジョージはこれまでのキャリア7年間で、オールNBAディフェンシブファーストチームに1度、同セカンドチームに2度選出されており、リーグ有数のディフェンダーとして知られている。最優秀ディフェンシブプレーヤー賞(DPOY)の投票では、トップ10以内に2度ランクイン。
206センチのジョージには長い腕と身体能力の高さがあり、レブロン・ジェームズ(クリーブランド・キャバリアーズ)やケビン・デュラント(ゴールデンステート・ウォリアーズ)といった超一流選手たちとも対等に渡り合うことができる、リーグでも数少ない能力を持つ。
今季、ジョージが欲しているのはDPOYにほかならない。
「(ディフェンスは)俺のゲームの中にある一部であり、コート上でスペシャルな存在にさせてくれるものなんだ。(DPOYを取りたいかと聞かれ)まったくもってそのとおり。ぜひともそのアワードを受け取りたいと思ってる」とジョージは意気込んだ。
1989年以降、ビッグマン以外でDPOYを獲得してきたのは3選手しかいないことも、ジョージのモチベーションを高めている要因と言えるだろう。その3選手とは、ゲイリー・ペイトン(元シアトル・スーパーソニックスほか/1996年)、ロン・アーテスト(元インディアナ・ペイサーズほか/2004年)、そしてカワイ・レナード(サンアントニオ・スパーズ/2015と16年)。基本的にDPOYに選出される選手というのは、インサイドを軸に守護神として所属チームの砦となり、リバウンドやブロック、スティールなどを量産する選手が多かった。
その点、今季のジョージはここまでリーグトップの平均2.19スティールをマークしており、ディフェンシブ・レーティングでサンダーはリーグ5位(103.9)と、リーグトップクラスの成績を残している。
今季のDPOY候補にはアル・ホーフォード(ボストン・セルティックス)の名前が挙がっているが、決して本命とは呼べない。そのため、今後シーズン終了にかけて、サンダーが成績を上げていくことができれば、ジョージにも十分チャンスがあるに違いない。
2月25日(同24日)には、早速ウォリアーズとの一戦が組まれている。ジョージは2月7日(同6日)の対戦で、ゲームハイとなる38得点5リバウンド6スティールをマークし、サンダーを圧勝へと導いた。ウォリアーズもリベンジを誓っているはずなので、今後も強豪チームに対して、ジョージがエース格の選手をシャットダウンできれば、大きなアピールとなるだろう。