ニューオリンズ・ペリカンズが好調だ。2月26日(現地時間25日)のミルウォーキー・バックス戦に勝利したことで、今季最長となる5連勝を飾っている。
そのペリカンズをけん引するのは、ガードのドリュー・ホリデーとオールスタービッグマンのアンソニー・デイビス。特にデイビスは、ここ5試合で計196得点72リバウンド(平均39.2得点14.4リバウンド)という驚異的な成績を残し、猛威を振るっている。
現地メディア『EliasSports』によると、この記録は2000年3月のシャックことシャキール・オニール(元ロサンゼルス・レイカーズほか)以来の好記録だという。
99-00シーズン、シャックはレイカーズでベストシーズンを送っていた。シーズン平均で29.7得点13.6リバウンド3.8アシスト3.0ブロックをマークし、シーズンMVPを獲得。NBAファイナルではインディアナ・ペイサーズを4勝2敗で下し、自身初となるNBAチャンピオン、そしてファイナルMVPに輝いている。
00年3月にシャックが記録した5試合における数字は、209得点77リバウンド(平均41.8得点15.4リバウンド)。何とも恐ろしい数字である。
だが上には上がいる。通算3度のシーズンMVPに輝いたモーゼス・マローン(元ヒューストン・ロケッツほか)が、1982年2月にシャックさえも上回るモンスタースタッツを残していた。
マローンが5試合のスパンで残した数字は、何と216得点99リバウンド。平均にして43.2得点19.8リバウンドというとんでもないスタッツだった。
デイビス率いるペリカンズは、2月27日(同26日)のフェニックス・サンズ戦にも勝利し、連勝を6に伸ばした。そしてデイビスは、シーズンハイとなる53得点に加え、17リバウンド5ブロックをマークし、またもや大暴れとなった。
シャキール・オニールにモーゼス・マローン——。バスケットボール殿堂入りしたビッグセンターたちと比較されるほどの数字を残したデイビスは、紛れもなく現代屈指のビッグマンとなった。
もはやデイビスに必要なのは、勝利だけなのかもしれない。