2018.03.06
2月19日(現地時間18日)に迫った「NBAオールスターゲーム2018」。今年はイースタン・カンファレンスとウエスタン・カンファレンスによるゲームではなく、レブロン・ジェームズ(クリーブランド・キャバリアーズ)がキャプテンを務める「TEAMレブロン」と、ステフィン・カリー(ゴールデンステート・ウォリアーズ)がキャプテンを務める「TEAMステフィン」というオリジナルチームの対決という形で行われる。そこでバスケットボールキングでは、今年のオールスター出場選手を、チーム別でそれぞれ紹介していく。
■TEAMレブロン選手紹介⑨
アンソニー・デイビス(ニューオリンズ・ペリカンズ)
フォワード-センター/208センチ/115キロ/キャリア6年目
<NBAにおける主な記録・功績>
オールNBAファーストチーム選出:2回(2015,17)
オールNBAディフェンシブセカンドチーム選出:2回(2015,17)
オールスターMVP選出:1回(2017)
オールスター選出:5回(2014,15,16,17,18)
ブロックショット王:2回(2014,15)
<2017-18シーズン 個人成績>
平均36.4分26.8得点10.6リバウンド2.5アシスト1.2スティール2.1ブロック
※2月8日(現地時間2月7日)終了時点
頑強さが増し、リーグ屈指の支配的ビッグマンへと進化
キャリア3年目の2015年以来、デイビスが所属するペリカンズはプレーオフに進むことができないでいる。そのため、なかなか勝てないチームに嫌気がさし、トレードを要求するのか? といった報道が出ていた。それは選手の動きが激しいNBAだからなのだが、デイビスの選手としての能力を欲しがるチームが後を絶たないということでもある。
それもそのはず、今季を含めた直近5シーズンで平均20得点10リバウンド2ブロック以上を挙げている選手はデイビスのみ。ビッグマンとしてすばらしい成績を残し続けている。デビュー当初は細身でケガが多く、1シーズンで70試合以上に出場したことがなかったが、ここにきて、ビルドアップに励んできた成果が表れ始めている。昨季は自身最多となる75試合に出場し、平均得点(28.0得点)とリバウンド(11.8本)は自己ベストを更新した。昨季途中には、ケンタッキー大の先輩であるデマーカス・カズンズが加わったことで、デイビスは心地よくプレーしていた。
キャリア6年目となった今季は、フィールドゴール成功率とフリースロー成功率で自己最高ペースの数字を残しており、プレーの精度を高めている。1月中旬には2試合連続で45得点15リバウンド以上を挙げており、支配力のあるビッグマンへと進化を遂げたと言っていいだろう。
そんなやさき、1月下旬にカズンズがアキレス腱断裂となってしまい、今季絶望というショッキングなニュースが流れた。そのため、デイビスがいるとはいえ、ペリカンズは戦力ダウン必至となったのは言うまでもない。しかし、2月8日(同7日)終了時点で、ペリカンズはウエスト8位(28勝25敗)とプレーオフ圏内にいる。2月3日(同2日)のオクラホマシティ・サンダー戦ではデイビスが43得点でけん引し勝利を飾った。試合後、現地メディア『ESPN』に対して「大きな勝利だ。俺にとって大事な試合だったが、あくまでこれはチームとして努力した結果なんだ。チームメートたちは、俺が得点しやすいポジションへと動かせてくれた。そのお陰なんだ」とチームメートに感謝した。
「お金じゃない。ファンをたくさん持つことでもない。俺にとって、最も重要なことは勝つこと。それこそ俺がやりたいことなんだ」とデイビス。今季、ウエストのし烈なプレーオフ進出争いを勝ち抜くことができれば、デイビスの選手としての価値はますます上がるに違いない。
<オールスターモーメント>
昨年の本戦で大会史上最多の52得点を奪いMVPを獲得
ライジングスターズには2013,14年と2年連続で出場。14年には16得点8リバウンド4アシスト3スティール2ブロックとスタッツこそ稼いだが、インパクトを与えられず。その分、昨年のオールスター本戦では、ホームのニューオリンズでスコアリングショーを開演し、大会史上最多となる52得点の大暴れでMVPに輝いた。また、16,17年と2年連続でスキルズチャレンジにも出場中。
<今年のオールスターにおける注目点>
12年のロンドン・オリンピック以来となるレブロンとのプレー
ペリカンズの相棒デマーカス・カズンズは欠場となったが、仲のいいラッセル・ウェストブルックをはじめ、昨年のオールスターでウエストのチームメートだった選手もいるため、リラックスしながら臨めそう。その一方、レブロン・ジェームズのチームメートとしてプレーするのは、2012年のロンドン・オリンピック以来となる。当時ルーキーだったデイビスが、“キャプテン”に対して成長したことを存分に見せてほしいところだ。
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