2018.02.03
ニューオリンズ・ペリカンズのアンソンー・デイビスが、ここ2試合で驚異的なスタッツを残し、チームを勝利へと導いている。
1月15日(現地時間14日)のニューヨーク・ニックス戦で48得点17リバウンド4スティール3ブロック、1月17日(同16日)のボストン・セルティックス戦では45得点16リバウンド2ブロックと大暴れ。
2試合連続で45得点15リバウンド以上を記録したのは、1988年のチャールズ・バークリー(元フェニックス・サンズほか/当時フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)以来の記録だった。
なお、この記録はNBA史上7人目なのだが、達成してきた選手はレジェンドばかり。ウィルト・チェンバレン(元フィラデルフィア・ウォリアーズほか)、モーゼス・マローン(元ヒューストン・ロケッツほか)、ボブ・マッカドゥー(元バッファロー・ブレーブスほか)、エルジン・ベイラー(元ロサンゼルス・レイカーズほか)、ウォルト・ベラミー(元アトランタ・ホークスほか)、そしてバークリーと、全員がバスケットボール殿堂入りを果たしている豪華な顔ぶれ。
しかもデイビスは、2試合連続45得点15リバウンド以上を昨季も記録している。昨季の開幕戦でデイビスは、デンバー・ナゲッツを相手に50得点15リバウンド5アシスト5スティール4ブロック、翌ゴールデンステート・ウォリアーズ戦で45得点17リバウンド2スティール2ブロックと強烈なインパクトを残した。この2試合でペリカンズは勝利していなかったこともあり、あまり大きな話題にはならなかったが、今季達成した2試合ではいずれもチームが勝利しており、良い傾向にあると言えるだろう。
ちなみに、NBAとABA(アメリカン・バスケットボール・アソシエーション)が合併した1976-77シーズン以降で45得点15リバウンド以上を挙げた回数で見てみると、まだ24歳のデイビスは6回で2位ということがわかった。デイビスの上にいるのはシャックことシャキール・オニール(元ロサンゼルス・レイカーズほか)の7回。デイビスは今後、シャックの回数を超えてトップに浮上する可能性も十分ある。
この記録だけを見れば、デイビスは殿堂入りしたビッグマンにも引けを取らないスタッツを残しており、“数字上”では現代NBAでは最高級の支配的ビッグマンと言っていいだろう。
ただし、デイビスにはまだ“勝者”という勲章がない。昨年のオールスターゲームでMVPを獲得したとはいえ、昨季までのキャリア5年ではオールNBAファーストチーム(2度)、オールディフェンシブ・セカンドチーム(2度)しかない。
1月17日(同16日)終了時点で、デイビス率いるペリカンズは、ウエスト6位の23勝20敗を記録している。今季こそ、2014-15シーズン以来となるプレーオフ出場を果たし、せめてファーストラウンドを突破したいところだろう。
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