【NBA】リーグ史上初! 6季連続で200本以上の3ポイントを決めているウォリアーズのカリーとトンプソン

NBA新記録を達成したウォリアーズのカリー(左)とトンプソン(右)[写真]=Getty Images

過去4季は成功数でトップ2を記録

 ゴールデンステート・ウォリアーズが誇る、リーグ最高級のバックコート、ステフィン・カリークレイ・トンプソン。他チームを圧倒するシュート力から“スプラッシュ・ブラザーズ”という異名を持つ両者は、間違いなく歴代屈指のシュート力を持っている。

 そんな両選手のシュート力を象徴するデータがある。カリーとトンプソンは、2012-13シーズン以降、今季を含めて6シーズン連続で3ポイントシュートを200本以上決めていることがわかった。NBA史上、この記録を達成したことがあるのはこの2人しかいないだけに、そのシュート力、特に3ポイントシュートは見事というほかない。

現地時間16年11/7のペリカンズ戦。カリーはNBA新記録となる1試合13本の3ポイントを決めた[写真]=Getty Images

 ここでは、彼らがここ6シーズンに残してきた、3ポイントシュートの成功数を見ていこう。
※成功数の右にある丸数字はリーグ順位

■12-13シーズン
カリー:272本①
トンプソン:211本③

■13-14シーズン
カリー:261本①
トンプソン:223本②

■14-15シーズン
カリー:286本①
トンプソン:239本②

■15-16シーズン
カリー:402本①
トンプソン:276本②

グリズリーズとのシーズン最終戦、カリーは10本の3ポイントを決めて前代未聞のシーズン402本成功となった[写真]=Getty Images

■16-17シーズン
カリー:324本①
トンプソン:268本②

■17-18シーズン(現地時間3月9日終了時点)
カリー:209本②
トンプソン:203本④

シーズンではカリー、プレーオフではトンプソンが最多成功数記録

 カリーは昨季まで5シーズン連続でリーグトップの成功数を記録。トンプソンも昨季までの4シーズンはすべて2位。つまり、リーグトップ2はカリーとトンプソンが占めていたということとなる。カリーのすごさばかりが注目されがちだが、2位トンプソンの成功数を超える選手がいなかったことからも、この2人がどれだけ高位安定していたかがわかるはずだ。

 実は、この2人には爆発力も備わっている。カリーは16年11月8日(同7日)のニューオリンズ・ペリカンズ戦で、3ポイントシュートを13本成功させてNBA新記録を塗り替えた。トンプソンは16年5月29日(同28日)、オクラホマシティ・サンダーとのウエスタン・カンファレンス・ファイナル第6戦で11本の3ポイントシュートを決め、プレーオフの1試合最多成功数を更新してみせた。つまり、レギュラーシーズン(カリー)とプレーオフ(トンプソン)における3ポイントシュートの1試合最多成功数記録は、この2人が保持している。

16年のウエスト決勝第6戦。サンダーに2勝3敗と王手をかけられる中、トンプソンが3ポイント11本成功でNBA新記録を達成した[写真]=Getty Images

キャリア全シーズンで成功率4割以上は驚異的!

 さらに恐ろしいのは、カリー(今季含めて9シーズン)、トンプソン(今季含めて7シーズン)ともに、キャリアすべてのシーズンで、3ポイントシュート成功率が40パーセントを上回っている。これだけの本数を決めながら、毎年高確率を残すことはさすがに至難の業だろう。

 もちろん、カリーとトンプソンにも、スランプに陥ることはある。1試合でまったく決めることができない日もあるし、それが数試合続いてしまうことだってある。

 それでも、1シーズンを通じて200本以上成功、そして成功率40パーセント以上をキープし、それを6シーズンも続けていることを考えれば、カリーとトンプソンは歴代最高級の3ポイントシューターと言っていい。

 ちなみに、NBAファイナルにおける1試合最多成功数は、レイ・アレン(元ボストン・セルティックスほか)が保持する8本。これはセルティックス在籍時の10年6月7日(同6日)、ロサンゼルス・レイカーズとのNBAファイナル第2戦で残した記録となっている。カリーは過去3度のファイナル出場で、7本決めた試合が3つもあり、トンプソンは6本決めた試合が2つあることから、近い将来、両者のいずれかが、アレンの記録を超えるパフォーマンスを見せたとしても、決しておかしくはないだろう。

10年のファイナル第2戦、アレンは11投中8本の3ポイントを沈めてファイナル新記録を樹立[写真]=Getty Images

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