昨季までの20季すべてで勝率6割以上を残す強豪
3月13日(現地時間12日)、デイビッド・ロビンソン(元サンアントニオ・スパーズ)が現地のテレビ番組『First Take』に出演し、今季のスパーズについて意見を述べた。
3月13日(同12日)終了時点で、スパーズはウエスタン・カンファレンス10位の37勝30敗。3月13日(同12日)のヒューストン・ロケッツ戦に敗れたため、アウェーで22敗目を喫し、1996-97シーズン以降初となるアウェーの負け越しが確定した。
今季、67試合のうち58試合に欠場している大黒柱カワイ・レナードが、3月16日(同15日)のニューオリンズ・ペリカンズ戦で復帰すると複数の現地メディアで報じられている。これはスパーズにとって朗報なのだが、今後組まれている15試合のうち、プレーオフ出場を争うチームと12試合も残っているため、まだまだ予断を許さない厳しい状況に変わりはない。
96-97シーズンといえば、ロビンソンがケガにより6試合のみの出場となり、スパーズはウエスト13位となる20勝62敗を記録したシーズン。だが97年のドラフト1巡目1位指名権を得たスパーズは、同年のドラフトでティム・ダンカン(元スパーズ)を獲得し、以後、昨季まで20シーズンにわたって勝率6割以上を記録し、アウェーでも勝ち越し続けてきた。
現状に警笛を鳴らすも、指揮官の仕事ぶりを絶賛
そんな中、“ジ・アドミラル(提督)”の愛称で親しまれるロビンソンは、番組内でこのように語っている。
「我々(スパーズ)は現在、課題を抱えている。全員がそのことを理解しければならない。そして全員が成長していかなければならない」
スパーズはここまで、7つの貯金があるものの、勝率5割未満のチーム相手に24勝6敗と大きく勝ち越していることが最たる要因となっている。勝率5割を上回るチームとの戦績では13勝24敗と大きく負け越していることから、今後のスケジュールを考えるとプレーオフ出場を不安視されてもおかしくはない。
そのため、ロビンソンはエースに対しても少々厳しい意見を述べている。今季チームトップの平均22.2得点を挙げているラマーカス・オルドリッジに対しては「ラマーカスは、コート上で見事なプレーを見せている。でもそれだけじゃ足りない。周りの選手たちをすばらしい選手へと引き上げていく必要があるんだ。どのようにすればそうすることができるのかを学ばなければならない」と語った。
ただし、ロビンソンは指揮官のグレッグ・ポポヴィッチを称賛していた。
「私が思うに、今季はポップ(ポポヴィッチの愛称)にとってベストなコーチングの1つと言っていいだろうね。ケガなどで欠場した選手がいる中、選手たちを競争的にプレーさせることができている。我々が遂行していることは、本当に注目すべきことだと思うよ」。
もし今季、スパーズがプレーオフ出場を逃すこととなれば、97年以来、21年ぶりのこととなる。レギュラーシーズンも残すところ約1か月となっており、これからは毎試合が“マスト・ウィン”という、プレーオフのような緊張感の中で戦うことが求められる。
そういった厳しい状況の中、スパーズがプレーオフ出場争いに生き残ることができれば、選手全員にとって大きな自信となるに違いない。
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— San Antonio Spurs (@spurs) March 6, 2018