NBA1年目に偉大な先輩KGからレクチャーを受けたタウンズ
2016年に新人王を獲得し、3シーズン目の今季は初のオールスター選出を果たしたカール・アンソニー・タウンズ(ミネソタ・ティンバーウルブズ)。
213センチながら、タウンズには機動力があり、ディフェンス面ではペリメーターでも相手選手をガードできる。オフェンス面ではインサイドだけでなく、3ポイントシュートまで決め切ることができる多才さが魅力の若手ビッグマンだ。
そのタウンズは、ルーキーだった15-16シーズンに“偉大な先輩”から大きな影響を受けていた。これはKGことケビン・ガーネット(元ウルブズほか)という、おそらくウルブズ史上最高の選手とチームメートだったことからきている。センターとしてプレーするタウンズと、主にパワーフォワードとしてプレーしていたKGは、基本的にはタイプが異なる。だが、ターンアラウンドジャンパーなど、タウンズは随所にKGのようなプレーを見せている。
Kevin Garnett x Karl-Anthony Towns
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— SLAM (@SLAMonline) March 13, 2018
16年10月。KGが現役引退直後に迎えた16-17シーズン開幕前に、タウンズは『NBA.com』へこのように語っていた。
「個人的に、KGは僕の人生を変えるほど強烈なインパクトがあった。僕のNBAキャリアにおいて、彼の存在は最も重要なピースとなっている。そして僕の人生で、彼との友情はベストな関係の1つなんだ。だから僕は、彼のことをブラザーと呼ぶことができ、いつも感謝している」。
タウンズとKGがチームメートだったのはわずか1シーズン。現役最後のシーズンとなったKGは、膝のケガもあって出場は38試合のみだったものの、当時ルーキーだったタウンズに、絶大な影響を与えていた。
「彼とプレーできたことはすばらしいものだった。チームメートになって彼と過ごすことができて楽しかったし、一日一日、彼と会話を交わすこと、彼から学ぶことができたという経験は僕にとってかけがえのないものなんだ。これは決してお金を払って得ることができるものじゃない」。
KGがゲームにもたらしたものを発揮してウルブズをけん引
高校卒業後、95-96シーズンからプレーし続けてきたKGは、タウンズへバスケットボールのみならず、ビジネス面、プライベートの面でも影響を与えたという。
「(彼との関係は)バスケットボールを超越してるんだ。KGは僕にアドバイスをくれた。どうやってビジネスをしていくべきなのか、どうすればより良いリーダーとなり、より良い人間になれるのか、といったことを教わったんだ」とタウンズは言う。
もちろん、バスケットボールプレーヤーとしてのKGがタウンズら若い世代の選手たちへ与えた影響も計り知れないものがある。
「KGのインパクトは、僕も含めて多くの世代に影響を与えてきた。彼が持つ不屈のメンタリティ、情熱、ゲームへの愛、そして彼が毎晩もたらしてきたエナジーは、次の世代へも永遠に継承されていくことになるだろうね」。
オールスターブレイク後、リーダー役のジミー・バトラーがケガにより戦線離脱後、ウルブズは3勝3敗と苦しんでいる。そんな中、3月12日(同11日)のゴールデンステート・ウォリアーズ戦では、相手チームの主力が複数欠場していたとはいえ、タウンズが31得点16リバウンドとけん引し、ウルブズを勝利へと導いた。
KGの魂を引き継いだタウンズが、04年以来初のプレーオフ出場を果たすべく、今後もウルブズを勝利へと導いていくことだろう。