2月19日（現地時間18日）に迫った「NBAオールスターゲーム2018」。今年はイースタン・カンファレンスとウエスタン・カンファレンスによるゲームではなく、レブロン・ジェームズ（クリーブランド・キャバリアーズ）がキャプテンを務める「TEAMレブロン」と、ステフィン・カリー（ゴールデンステート・ウォリアーズ）がキャプテンを務める「TEAMステフィン」というオリジナルチームの対決という形で行われる。そこでバスケットボールキングでは、今年のオールスター出場選手を、チーム別でそれぞれ紹介していく。

■TEAMステフィン選手紹介⑤
カール・アンソニー・タウンズ（ミネソタ・ティンバーウルブズ）
センター／213センチ／113キロ／キャリア3年目

＜NBAにおける主な記録・功績＞
新人王：2016年
オールスター選出：1回（2018）

＜2017－18シーズン 個人成績＞
平均35.2分19.9得点12.1リバウンド2.3アシスト1.4ブロック
※2月2日（現地時間2月1日）終了時点

昨年の落選を糧に、個人としてもチームとしても成長
　2年目の昨季、平均25.1得点12.3リバウンドを残したタウンズ。「すでにオールスター級」と評していた現地メディアもあったほど、高い評価を得ていた。3年目の今季、オールスターのリザーブメンバーに選出後、『NBA.com』のインタビューで「昨年選ばれなかったことには傷ついたよ。僕は選ばれるに値するものと思っていたから」とタウンズは答えていた。しかし、「今年は気にしていなかった。（オールスター選出については）何も考えていなかった」という。

　今季のウルブズは、オールスターに選出されたジミー・バトラーをはじめ、ジェフ・ティーグやジャマール・クロフォード、タージ・ギブソンなど実力派が加入し、チーム成績も勝率5割以上と、好調を維持している。「僕のチームメートたちは、皆が本当にオールスター級なんだ。ジミーと僕に限らず、毎晩皆がハードワークに励んでいる」と、チームメートに対して感謝したタウンズ。自身も先発センターとして毎試合ハードにプレーしており、平均出場時間はバトラー（平均37.0分）、アンドリュー・ウィギンズ（平均36.0分）に次ぐ3位（平均35.2分）を記録している。

リーグ5位にランクインしているリバウンド力は、タウンズの強みの1つ[写真]=Getty Images

　そんな中でオールスター選出となっただけに、タウンズはうれしかったはずだ。「誰だって『お前はNBAでプレーすることになる。そしてオールスターになるだろう』と思ったことなんてないはず。だから僕は、この機会を本当にありがたく思ってる。とても興奮してるよ。それに、このチームがプレーオフへ進む可能性があることにもね」。新人王にオールスター選出と、順調にスターへの階段を上るタウンズ。今季、自身初となるプレーオフ出場が実現すれば、大きな自信を得るに違いない。

＜オールスターモーメント＞
ルーキーとして出場したスキルズチャレンジで優勝
　ルーキーとして出場した16年のスキルズチャレンジでは持ち前のオールラウンドなスキルを披露し優勝を飾った。ライジングスターズには「USAチーム」として過去2年連続で先発出場。16年は18得点7リバウンド、17年には24得点11リバウンドを挙げている。

213センチの長身に加え、身体能力も兼備するタウンズのダンクはなかなかの迫力[写真]=Getty Images

＜今年のオールスターにおける注目点＞
大学の先輩デイビスやポルジンギスとのマッチアップ
　チームメートのジミー・バトラーも出場するため、比較的リラックスして練習から臨むことができそう。ケンタッキー大の先輩3人のうち、ジョン・ウォールとデマーカス・カズンズが負傷により欠場するのは残念ではあるが、アンソニー・デイビスは健在で、ドラフト同期のクリスタプス・ポルジンギスも相手チームにいるため、マッチアップした時にどのようなプレーを見せるのか。シーズン中とは違った、満面笑顔のタウンズがコート上にいるはずだ。