フル出場しても平均24.4得点が必要となる記録
3月26日(現地時間25日)、クリーブランド・キャバリアーズがブルックリン・ネッツのホーム、バークレイズ・センターに乗り込んだ。
点の取り合いとなった試合は、第4クォーターに34-25と突き放したキャブスが121-114でネッツを下した。キャブスはレブロン・ジェームズが37得点10リバウンド8アシスト、ケビン・ラブが20得点15リバウンド4アシスト、ジョージ・ヒルが17得点4リバウンド5アシストをマーク。ベンチからはジョーダン・クラークソンが18得点、ロドニー・フッドが16得点、トリスタン・トンプソンが約15分のプレータイムで10リバウンドを奪っている。
ネッツはベンチ出場のジョー・ハリスが7投中6本の3ポイントシュート成功を含む30得点7リバウンドを挙げ、計5選手が2ケタ得点したものの、チームはこれで3連敗。
レブロンはこの日37得点を挙げたことで、今季合計2,000得点を突破(2,009得点)し、キャリア通算10回目のシーズン2,000得点以上を達成した。レブロンの回数を上回るのは、カール・マローン(元ユタ・ジャズほか/12回)とマイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか/11回)しかいないため、偉大な記録であることは間違いない。
シーズン2,000得点以上というのは、82試合フル出場したとしても平均24.39得点が必要となる。つまり、シーズンとおして健康体を保ち、かつエースとして多くの得点を残すことができなければ達成できないからである。
戦力が整わない中、勢いを増してきたキャブス
試合後、現地メディア『AP』に対して、レブロンは「俺がどう感じているかって? 最高の気分さ」と切り返しており、本人もうれしかったのだろう。
ラリー・ドリューACは、レブロンについて「まずはスタッツシートを見てくれ。彼は得点だけじゃないんだ。リバウンドやアシストでも毎試合仕事をこなしている。彼は本当に影響力がある」と語っていた。
もちろん、この記録を達成したからといって、今シーズンが終わるわけではない。レブロンにはチャンピオンシップという高い目標が目の前にあるからだ。
「俺たちはより良くなろうとしているだけだ。チームは今、コーチ(タロン・ルーHC)が不在で、ケガ人もいる。だから誰がラインナップに入ろうとも、(チームとして)より良くなろうとしているだけさ。それが俺たちのゴールなのさ」。
レブロン率いるキャブスは現在5連勝と調子を上げている。残り9試合で、チームとしてさらにまとまることができるかが、プレーオフを勝ち進むうえでポイントになってくる。終盤に向けて勢いを増すキャブスは、今季の覇権争いにおいても要注意チームとなりつつある。