約5か月のブランクながら上々のプレーを披露
3月27日(現地時間26日)、フィラデルフィア・セブンティシクサーズが、ホームのウェルズファーゴ・センターでデンバー・ナゲッツと対戦。後半に72-45と突き放したシクサーズが、最終スコア123-104でナゲッツに勝利し、今季チーム最長に並ぶ7連勝をマークした。
シクサーズはジョエル・エンビードが20得点13リバウンド、ダリオ・シャリッチが20得点6リバウンド、ロバート・コビントンが18得点6リバウンドを挙げるなど計7選手が2ケタ得点を挙げるバランスの良いオフェンスを披露。新人ポイントガードのベン・シモンズも7得点13リバウンド11アシストと活躍し、勝利に貢献している。
なお、この試合は昨年にドラフト1巡目全体1位でシクサーズから指名されたマーケル・フルツにとって、昨年10月24日(同23日)以来、約5か月ぶりの復帰戦となった。ホームの観客からスタンディング・オベーションで迎えられたフルツは、ベンチスタートで14分24秒をプレーし10得点4リバウンド8アシストと上々の成績を残した。
試合後、フルツは現地メディア『AP』に対して、このように語っている。
「彼ら(ファン)はてっきりニック・フォールズ(NFLスーパーボウルでMVPを獲得したフィラデルフィア・イーグルスの選手)と言っていたのかと思ってたよ。あれはすごかったね。ここのファンは最高さ。僕は彼らのことが大好きだよ」。
『NBA.com/Stats』によると、ショットクロック導入後、15分未満のプレータイムで10得点8アシストを記録したのは非常に珍しいケースだった。これまでに15分未満で同等の成績を残したのは、1980年までさかのぼる。80年2月18日(同17日)、当時ワシントン・ブレッツに所属していたケビン・ポーターは、ロサンゼルス・レイカーズ戦で12分出場し、10得点8アシストをマークしている。
当時29歳だったポーターは、ほぼ毎試合プレーしていたことを考えると、ルーキーとして約5か月ぶりに復帰した試合でフルツが残したことは驚異的といってもいいだろう。
今後も、フルツがベンチから得点とアシストをもたらすことができるのならば、シクサーズはますます危険なチームとなりそうだ。