2018.04.13
3月20日(現地時間19日)のシャーロット・ホーネッツ戦。フィラデルフィア・セブンティシクサーズの新人ポイントガード、ベン・シモンズが15アシストを記録。
これにより、シモンズは今季、10アシスト以上を19試合で残し、フランチャイズ新記録を更新。これまでの記録が1996-97シーズンにアレン・アイバーソン(元シクサーズほか)が残した18試合だったこともあり、シモンズは殿堂入りした偉大な先輩の記録を上回ることとなった。
そんな中、アイバーソンが『Zoo’s Views』のポッドキャストに登場。シクサーズでプレーするルーキー、シモンズについてこのように語った。
「俺はこれまで、彼の年齢(21歳)よりも上の偉大なプレーヤーを何人か見てきた。でも彼のような考え方を持つ選手は、普段なかなか見ることがない。高い身体能力という面では、これまでひっきりなしに見てきた。でも彼のような考え方を持つ選手はそうお目にかかれない。彼は効果的な方法でゲームをプレーしているね」。
ちなみにルーキーシーズンのアイバーソンは、平均23.5得点4.1リバウンド7.5アシスト2.1スティールを挙げ、新人王を獲得。特に強烈だったのはシーズン終盤のこと。97年4月8日から15日(同7日から14日)にかけて、なんと5試合連続で40得点以上という驚異的なパフォーマンスを見せていた。
シモンズにはアイバーソンのような爆発的な得点力こそないものの、3月22日(同21日)終了時点で平均16.1得点7.8リバウンド7.9アシスト1.7スティールとオールラウンドな成績。3ポイントシュートは10投中成功ゼロながら、208センチという自慢の高さと身体能力を駆使してフィールドゴール成功率53.6パーセントと高確率で得点している。
シモンズはホーネッツ戦で11得点12リバウンド15アシストを記録し、自身9度目のトリプルダブルを達成。試合後、現地メディア『Philly.com』に対し、このように語っている。
「たぶん、これまでで最もイージーなトリプルダブルだった。チームメートの調子が良かったからね。調子の良いチームメートを探して、僕はスクリーンをセットしただけさ」。
チームメートの動きや調子を把握し、シモンズはゲーム中、見事なおぜん立てをしたのである。そんなシモンズもレジェンドであるアイバーソンの言葉はうれしかったようだ。
「なんだか非現実的みたいだ。シーズン中、僕はすべてを集中させることはハードなことだと思ってる。だから今は、何が起きているのかを受け入れて、そのことに対して深く感謝するようにしている」と語っていた。
こういったコメントを見ていくと、確かにシモンズは、とても謙虚な好青年であり、21歳とは思えない成熟さを感じさせる。
「僕らは今、プレーオフで勝利することができるか心配している。でも(アイバーソンからの声を)聞くことができて本当にうれしい。でも僕にはまだまだ長い道のりがある」。
新人王有力候補の1人に挙がっているシモンズ。シクサーズの偉大な先輩、アイバーソンからの称賛を胸にしまい、今後もチームの司令塔として、勝利をもたらすことだろう。
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